ProCamToolkit

先端的なクリエイターを招聘し、共同でソフトウェアやハードウェアの開発をおこなうプロジェクトの第一弾です。アメリカを拠点に活動するアーティストでプログラマーのカイル・マクドナルドとともにソフトウェアを開発し、発表しました。

マクドナルドは、創造的なコーディングのためのソフトウェアフレームワーク「openFrameworks」の主要な開発者のひとりで、専門の機械を使用せずに3Dスキャンを実現するプロジェクト「DIY 3D Scanning」の開発者としても知られるプログラマーです。一方で、自ら開発したソフトウェアなどを用いてインスタレーション作品やアートプロジェクトを多数発表するなど、アーティストとしても精力的に活動しています。このプロジェクトでは、近年急速に普及が進む空間演出技法「プロジェクション・マッピング」を簡便に実現するためのソフトウェア群「ProCamToolkit」を開発し、それらをオープンソースで公開しました。

これまでとこれから

2011年度は、マクドナルドが8月から11月にかけてYCAMに滞在し、「プロジェクション・マッピング」を実現する過程で最も煩雑な工程である「キャリブレーション」を簡素化するためのソフトウェア群を開発。また同時に、それらのデモンストレーションも兼ねていくつかの小作品を発表しました。その後、それらを「ProCamToolkit」としてまとめ、オープンソースで公開しました。