302 Small Fish ワークショップ

あなたの作ったイメージが音を奏でて泳ぎ出す！

スモールフィッシュとは

「Small Fish （小さな魚）」とは、古川聖、藤幡正樹、ウォルフガング・ミュンヒの3人のアーティストによって、1997年に制作されたユニークなインタラクティブメディアアート作品です。2000年にはこの作品がドイツのZKMという世界最大のメディアセンターからコンピューター（Win/Mac）のソフトウェアとしてCD-ROMの形で販売されました。

絵が動く空間全体がスコア（楽譜）となり、ユーザーが動かした絵が、画面の中を泳ぎ回って互いにぶつかり合い、弾けあって、音楽を奏でます。私たちが今まで聞きなれた音楽演奏とは、ちょっとかわった印象かもしれませんが、イメージを操る楽しさとサウンドを演奏する喜びとを、複雑な操作をせずとも同時に体験できます。

その後もアーティストや有志の方々によって改良がつづけられ、色のついたクッションなどを使ってフィジカルな操作を可能にした3次元空間バージョン（日本科学未来舘などで展示）や、聴障者の方を含むバリアフリーワークショップ、生楽器とのジョイントコンサートなども国内外で開催運営されてきました。2001年には、「人間と人間の新しい関係をデザインした」としてグッドデザイン賞の特別賞を受賞しています。YCAMにおいても2004年3月、インスタレーション展示およびワークショップとミニコンサートが行われました。

YCAMもバージョンアップ作業に参加

現在YCAMでは、アーティストおよび国内外の教育・文化施設と協力し、改良・再開発を行っています。最新のコンピュータ環境に合わせたバージョンアップが行われている他、教育関係者などがこのソフトを使って独自にワークショップを実施することができるように、ソフトウェアの仕様変更、および様々なワークショップの実施例を紹介するブックレットを制作しています。新しいメディアを使った教育ツールになることが期待されています。

ワークショップの特徴

ワークショップの場では参加者同士の双方向的なコミュニケーションの中で、面白いこと（価値の創出）が起きる場を全員で作っていくことを目標としています。コミュニケーションに根ざし、新しいメディアを使った表現を追及するという点で、その特徴が際立っています。

今回のバージョンアップでは、Small Fishソフトウェアを基盤として考えられる様々なタイプのワークショップに対応することを想定しています。今回YCAMで行われるワークショップも、デジカメやパソコン内蔵マイクを使って、自分の作った絵や音をこの作品に取り込む「物語を作ろう編（10月15日）」と、イメージと音を自由に操る演奏パフォーマンスにテーマを絞った「パフォーマンスを楽しもう編（10月22日）」という全く異なる2つの内容を準備しています。

日時

2005年10月
15日（土） 「物語をつくろう編」
22日（土） 「パフォーマンスを楽しもう編」
各日 13:00〜16:00

会場

1F ホワイエ

講師

会田大也（YCAM）

対象

小学校1年生〜小学校6年生

定員

各回10名（先着順）

参加費

500円

申込方法

葉書、FAX、e-mailにて、住所、氏名（ふりがな）、性別、年齢、
電話番号・e-mail等連絡先、ご希望の日付をご記入の上、下記へお申し込みください。

〒753-0075 山口市中園町7-7 山口情報芸術センター スモールフィッシュワークショップ係
TEL:083-901-2222 FAX:083-901-2216 sf@ycam.jp

申込期間

各日ワークショップ当日の一週間前まで

主催・共催・後援 山口県、山口県教育委員会、第21回国民文化祭山口県実行委員会、山口市、山口市教育委員会、第21回国民文化祭山口市実行委員会、財団法人山口市文化振興財団
企画 山口情報芸術センター

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