施設・設備

YCAM探検ツアー

キーワードは「フレキシビリティ(柔軟性)」。通路を含めたほぼ全てのスペースが、発表の場であると同時に制作の場にもなるのです。ここでは普段は立ち入ることのできないバックヤードも含めてご紹介します。

外観について

JR山口線の湯田温泉駅と山口駅のちょうど中間あたりに突如出現するのがYCAMです。大きさは長さが170メートル、奥行が50メートル、高さ20メートル。屋根が周辺の山の稜線を思わせる波型になっているのが特徴です。劇場、ギャラリー、映画館、図書館といった機能を横に並べていくことで、空間が構成されています。設計は磯崎新アトリエによるものです。

山口市中央公園(上写真)

広大な芝生が特徴の公園。規模の割に遊具やベンチの数は限られており、利用者は自由なかたちで遊んだり、憩いのひと時を過ごすことができます。「真夏の夜の星空上映会」などYCAMのイベントを開催することも。

1階の施設紹介

左右にスクロールができます
  • ホワイエ
  • 中庭
  • スタジオA
  • 調整室
  • 荷解き
  • 楽屋
  • 山口市立中央図書館
  • インフォメーション・スペース
  • コミュニティ・スペース
  • バイオラボ
  • キッズ・スペース
  • チケット・インフォメーション
  • オフィス
  • レストラン・スペース

ホワイエ

1階から2階へと続く大階段の前に拡がる、広大な吹き抜けの開放感あふれるフリースペース。普段はテーブルと椅子が端に設置してあり、勉強に勤しむ学生たちの姿が見られます。天井の高さを活かした展示をおこなうこともあるフレキシブルな場所です。

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中庭

館内に4カ所ある、ガラスで囲まれた吹き抜け構造のフリースペース。晴れた日にはお茶を飲んだり、本を読んだり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。一見、屋内のようでありながら、屋外であるというユニークな構造から、その特徴を活かしたインスタレーション作品の展示や、パフォーマンスなどもおこないます。

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スタジオA

貸出可能

ダンスやライブ・コンサートなどの公演を開催できる劇場スタイルのスペース。ひな壇の客席を地下に収納できるため、空間のすべてをフラットにしたうえで、大規模なインスタレーション作品を展示することも。多様なジャンルの滞在制作と作品発表の場として活用されています。

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調整室

スタジオAが備えているハイクオリティな映像/音響機器や照明設備を調整するためのPAミキサーやDMXコントローラーなどを設置している部屋。ただ、最近ではアーティストとの距離感を縮めるため、客席近くで調整をおこなうことも。

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荷解き

10トントラックをつけることができる、スタジオAの荷解きのためのスペース。3Dデータをもとに木材を切削できる工作機器のほか、旋盤やフライス盤などもそろっているので、作品制作のための大型木工が可能。

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楽屋

舞台に出演するアーティストたちの控え室。 1階と2階に全部で8つの部屋が 用意されています。

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山口市立中央図書館

地域の情報拠点として、基本的な図書館サービスを提供する図書館。図書のみならず、CD、DVDといった多様な資料の収集提供をおこない、学習や文化活動を支援するとともに、講演会なども開催しています。

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インフォメーション・スペース

4台の大型モニターが設置されており、現在開催中のイベントや、今後開催するイベントの情報が表示されています。モニターは映像作品の展示にも使用可能で、ここでインスタレーション作品の展示、レクチャーなどのイベントを開催することも。

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コミュニティ・スペース

ワークショップやレクチャーなど、小規模のイベントを開催できるスペース。YCAMは、来場者が自らメディア・テクノロジーの可能性と意味を主体的に発見・体験することを重視しており、イベントを通じて、メディア・テクノロジーを扱うためのリテラシーを身につけるとともに、表現者としての創作意欲を引き出し、自由な発想と豊かな創造性を持つ人材の育成に寄与する取り組みをおこなっています。その中心的役割を担っているのがこのスペースです。

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バイオラボ

DNA解析機器や顕微鏡といった設備がそろうバイオテクノロジーを研究するためのワークスペースです。

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キッズ・スペース

授乳スペースやベビーベッド、クッションのほか、玩具や絵本、子ども向けビデオなどを常設した託児のためのスペース。隣の山口市立中央図書館が開館している日なら13時〜17時の間、有料で託児が可能です。

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チケット・インフォメーション

チケット販売や、さまざまなお問い合わせに対応します。

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オフィス

スタッフが働いている場所。ここからさまざまな企画が生まれていきます。

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レストラン・スペース

キッチンや調理器具などを備えたスペースです。食に関するワークショップなどを開催しています。

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2階の施設紹介

左右にスクロールができます
  • スタジオB
  • 荷解き
  • 2階ギャラリー
  • スタジオC
  • 映写室
  • ブリッジ
  • 多目的室
  • ラボ

スタジオB

貸出可能

インスタレーション作品の展示を中心に、ワークショップやライブなどを開催できるホワイトキューブ。左右の壁面を収納することも可能で、収納すると中庭に面したガラス面から自然光が差し込み、開放的な空間へと一変します。また、天井に昇降式グリッドトラスが設置されているため、暗幕や照明を自由に吊ることが可能です。

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荷解き

スタジオBで使用する大道具を荷解きするためのスペース。電子部品をプリント基板に配置するチップマウンターや3Dプリンター、レーザーカッターなどが設置されているため、必要に応じて制作活動もおこなわれています。

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スタジオC

映画上映を中心に、レクチャーやトークイベントなどが開催できる100人収容可能なミニシアター型のスペース。週末を中心に「YCAMシネマ」として、さまざまなジャンルの映画、映像作品を上映しています。5.1chまでのドルビーデジタルに対応しているため音には定評があり、さらに反響音が少なくなるように設計されているので、レコーディングをおこなうことも可能です。

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映写室

スタジオCに併設されている映写室。35mmフィルム全自動映写機と、高画質ビデオプロジェクターを備えており、アナログフィルムからDCP(デジタル・シネマ・パッケージ)をはじめとした各種デジタルメディアまで、新旧さまざまな映像に対応した上映がおこなわれています。

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ブリッジ

2階部分が吹き抜けになっている山口市立中央図書館の上を横断できるブリッジ。中庭から降り注ぐ自然光を受けながら、図書館スペースを一望することができます。

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多目的室

貸出可能

会議室です。ホワイトボードやモニター、プロジェクターなどを完備しており、ミーティングのほか、レクチャーなどのイベントが開催できます。

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ラボ

YCAMのデザイナーやエンジニア、外部のアーティストたちが作業をする創作のためのスペース。大判プリンターやレーザーカッター、3Dプリンターなどが常時設置されており、展示用のポスターや什器など、多くがここで内製されています。

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建築物データ

YCAMの館内は、大規模なインスタレーション作品の展示や、ダンスやライブ・コンサートの公演、映画上映、ワークショップをおこなうスペースなどから構成されています。
その背後にあるキーワードは「フレキシビリティ(柔軟性)」。通路を含めたほぼ全てのスペースが、発表の場であると同時に制作の場にもなるのです。アーティストや研究者、市民の方々とコラボレーションをしながら、メディアテクノロジーを取り入れた多様な表現を世界へと発信するというYCAMの活動は、こうしたハード面のフレキシビリティと結びつきながら実現しています。
  • 工期 2001年8月29日〜2003年3月31日
  • 竣工 2003年3月31日
  • 開館 2003年11月1日
  • 設計 株式会社磯崎新アトリエ
  • 敷地面積 14,536㎡
  • 建築面積 7,325.52㎡
  • 延床面積 14,807.54㎡
  • 構造 鉄骨造3階(+地下2階)

関連施設

左右にスクロールができます

サテライトA

山口市中心市街地の一角、JR山口駅前に2020年にオープンした展示スペースです。インスタレーション作品の展示や、ワークショップなどを開催できます。これまで以上に、YCAMの取り組みに触れる機会が拡がります。

アクセス

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