わたしもアートがわからない vol.4
知らないうちにはじまっていて、いつ終わるのかわからない
講師 金川晋吾 モデレーター 原泉
「わからない」という感覚から
アートの奥深さに迫る
芸術作品をより楽しみ、鑑賞を深めるためのレクチャーです。
YCAMではこれまで、作品に対する鑑賞者の理解をより深めるため、展覧会や講演などのイベントに関連したギャラリーツアーやバックステージツアーなどのプログラムを実施してきました。近年は、こうしたプログラムの背景にある作品鑑賞の手法のひとつとして「対話型鑑賞」に触れる取り組みもおこなっています。
「わたしもアートがわからない」は、作品鑑賞の際に「どのように作品をみたらよいのかわからない」と思ったことがある人に向けて、その感覚を出発点にアートの奥深さへ迫るレクチャーシリーズです。これまで鑑賞の専門家や制作に携わる当事者を講師に迎え、自身の実践や経験をもとに、アートに対する「わからなさ」についてそれぞれのアプローチを紹介してきました。
作品と鑑賞にまつわる様々な専門家から学ぶ、わからないからこその面白さ
今回はゲストとして写真家の金川晋吾、またモデレーターとして鑑賞教育の研究を行ってきた原泉を迎えます。
金川は写真家という肩書でありながら、写真と文筆というふたつの方法で作品を世に送り出しています。たとえば、失踪を繰り返す自身の父のポートレイトを撮影し続け、《father》と呼ばれる作品シリーズを発表している一方で、 著書『いなくなっていない父』のように、その父についての文章も発表してきました。こうした金川のアプローチの背景には、制作を通じて「わからなさ」と向き合あおうとする金川の姿勢が見え隠れしていると言えるかもしれません。
今回のレクチャーでは、 アート作品だけでなく、家族、他人、自分自身といった人間関係にも光を当て、タイトルにもある「知らないうちにはじまっていて、いつ終わるのかわからない」ものについて考えを深めていきます。
プロフィール
講師
金川晋吾
1981年京都府生まれ。神戸大学発達科学部卒業。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。2016年『father』(青幻舎)、2021年『犬たちの状態』(太田靖久との共著、フィルムアート社)、2023年『長い間』(ナナルイ)、『いなくなっていない父』(晶文社)、『集合、解散!』(植本一子、滝口悠生との共著、自費出版)を刊行。長崎のカトリック文化や平和祈念像、自身の信仰をテーマにした『祈りと長 ...
モデレーター
原泉
エデュケーター
独立行政法人国立美術館国立アートリサーチセンター研究員。 2018年よりYCAMのエデュケーターとして鑑賞プログラムの企画を担当。2023年より現職。共著書に『ここからどう進む?対 話型鑑賞のこれまでとこれから アート・コミュニケーションの可能性』(淡交社、2023年)がある。
参加費
- 参加無料 要申込
基本情報
開催日時 |
2024年1月14日(日) 14:00〜16:00 |
会場 | |
参加費 | 参加無料 要申込 |
参加対象/対象年齢 | 中学生以上 |
定員 | 60 人 |
プレスリリース |
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クレジット |
主催:山口市、公益財団法人山口市文化振興財団 |