ダムタイプ初期の音楽制作とオペレーションについて

作曲家、プロデューサー、DJの山中透によるリスニングイベントです。高品質な大音量の中でレコードやCDなどの録音物を聴取するリスニングイベント「Audio Base Camp #3」のプログラムとして開催します。

山中透は京都を拠点に活躍するアーティストグループ、ダムタイプの立ち上げに参画したメンバーのひとりで、パフォーマンス作品の音楽を数多く手がけてきました。このプログラムでは、初期ダムタイプのパフォーマンス「睡眠の計画」と「庭園の黄昏」の制作過程や当時のオペレーションについて、同作のカセットテープ作品を2024年11月にレコード化するレーベル・conatala / pianola recordsの國友洋平が聞き手となり、深く掘り下げます。

本人からのコメント

京都のグループ、ダムタイプの作品は約40年前に遡ります。当時はまだアナログの時代で、デジタルの情報が少しずつ入ってくる状況でした。時代の変化に伴い、テクノロジーもどんどん進化し、僕たちも少しずつ対応してきました。表現の方法やあり方も大きく変わりました。それは一挙に変わったのではなく、本当に少しずつ変わってきたのです。ダムタイプの創設者の一人でもある古橋悌二との約15年にわたる音楽創作の過程は、試行錯誤の日々でした。音楽作りもそうですが、僕にとって舞台音楽の表現においてもダムタイプの音響は実験の日々でした。昔々のお話です。