sound tectonics installation #7
気象を失う
参加アーティスト 1729、SUGAI KEN
音声と電子音による目視出来ない作庭
中庭を会場にサウンド・インスタレーション作品を展開する展覧会シリーズ「sound tectonics installation(サウンド・テクトニクス・インスタレーション)」の第7弾です。今回は、DJの1729と、音楽家のSUGAI KENによるサウンド・インスタレーション作品を発表します。
1729は、DJとしてクラブシーンで活躍する一方で、近年は現代音楽のコンサートにも参加するなど活動の幅を広げています。またSUGAI KENは、電子音のみで鳥や虫の音を再現させるほか、日本の俚伝(伝承)を基軸とした作品を発表し、海外へ招聘されるなど幅広い活動を行っています。今回発表する作品は、YCAMの館内にある中庭を会場とした新作のサウンドインスタレーションです。根源的なものの作用による形象=気象をモチーフとしたサウンドが縦横無尽に展開していきます。
アーティストからのコメント
江戸時代中期に北村援琴(きたむら・えんきん)によって書かれ、広く普及した作庭書「築山庭造伝」のなかに「景観を面白く写そうと様々な模様を巧みにしすぎれば気象を失い、外観の形状が定まらず、かえって卑俗の形状になる事が多い」という趣旨の一節があります。今回の展示作品はここからタイトルを取りました。
雨や風などの大気の状態を指す言葉として使用される一般的な意味での「気象」ではなく、ここで言われているのは根源的なものの作用による形象としての「気象」であり、時間や歴史の推移を含む、つねに汲み尽くせない万象に向けられた思慮であるように思います。それを失うとはどういうことなのか。
プロフィール
参加アーティスト
入場料
- 入場無料
基本情報
開催日時 |
2023年10月22日(日)〜2024年3月31日(日) 10:00〜20:00 3月31日10:00〜17:00はクロージング・パフォーマンスの開催準備のため一時閉場します |
イベント休止日 |
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会場 | |
入場料 | 入場無料 |
プレスリリース |
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クレジット |
主催:山口市、公益財団法人山口市文化振興財団 製作協力:東岳志、大城真、門脇俊輔、亀井奈穂子、城一裕、立石雷、檀浦正子、EPRON DanielClaudeAndre、日野浩志郎 |