琉球弧の祭祀と神謡
出演者 宮里千里
民俗祭祀採音者/エッセイストの宮里千里のキュレーションによるリスニングイベントです。高品質な大音量の中でレコードやCDなどの録音物を聴取するリスニングイベント「Audio Base Camp #1 はじめてのガチ聴き」のプログラムとして開催します。
宮里千里は70年代のはじめから沖縄、かつては琉球といわれた国に属した島々を巡って民俗祭祀の音の記録を続けてきました。国から属国になり、国がなくなり徐々に言語を失い、そして近代化・現代化により祭祀が消えていく様を目の当たりにし、多くの人々が写真や映像など「見える」記録を残す事に努めた中、唯一と言って良いほど音にこだわり、在野ながらフィールドワークを重ね、さまざまな工夫をしつつ、50年近く「聴こえる」記録を残してきました。
南北約770kmに散らばる島々はそれぞれが独自の歴史・文化を有しながら海で繋がり、同じ宗教観を共有した国家を形成してまいした。「祭祀」と一言でいっても、その広範囲に散らばる島々の中では厳格なものからひょうきんなもの、生活の延長にあるようなものまで様々な形で伝承されていて、生活の中で島の人がどう神と向き合ってきたのか、耳を通して知る機会になるでしょう。
宮里千里からのコメント
日本列島の南西部に細長く連なる島々が琉球弧で、奄美諸島、沖縄諸島、宮古諸島、八重山諸島で構成されています。それぞれに、古からの祭祀と神歌をつないできました。今日でも脈々と「生きた」神歌が残されており、島で暮らす人々の糧となっています。とはいうものの、徐々に時代の大きな波に飲み込まれかねない程の変化が近づいています。これまで記録してきた録音は、風が吹こうが雨が降ろうと、あくまでも祭祀現場での採集にこだわってきたもので、条件が悪かったりもしますが、そういう時は翌年、その時も駄目だったら、また翌年にというふうに心掛けてきました。残念ながら、消えていった祭祀も幾つかありますが、辛うじて記録できたのも多く、我ながら貴重かなと思ったりもしています。
そういう音も含めて、皆さんとお会いすることを楽しみにしています。
プロフィール
出演者
宮里千里
民俗祭祀採音者/エッセイスト
1950年、沖縄那覇市生まれ。1970年代初頭より南島の音の記録を行い、また、沖縄・奄美諸島の祭祀・行事に関する膨大な音のアーカイブを作り上げている。これまで発表された音源として「琉球弧の祭祀 久高島イザイホー」、里国隆「路傍の芸」、大工哲弘/大工苗子&スカル・トゥンジュン「ガムラン-ユンタ」、 マリカミズキ「シマウタ ブンブン」等がある。著書には『沖縄あーあー•んーんー事典』『シマ豆腐紀 ...
申込み・チケット情報
料金
1回券 前売り
- 一般
- 1,300円
- any会員
- 800円
- 25歳以下
- 800円
- 特別割引
- 800円
- 高校生以下
- 500円
フリーパス 前売り
- 一般
- 4,800円
- any会員
- 4,000円
- 25歳以下
- 4,000円
- 特別割引
- 4,000円
- 高校生以下
- 2,000円
備考
チケットの購入方法についてはこちらをご覧ください
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
開催日時 |
2022年9月4日(日) 13:00〜15:00 |
会場 | |
関連イベント | 1イベント |
申込み・チケット情報 | 有料 要チケット購入 |