セラム
クリクラボ―移動する教室
セラムによる日本初個展
インドネシアのジャカルタを拠点に活動するアーティスト・コレクティブ、セラム(Serrum)による展覧会です。
セラムは、アーティストやデザイナー、キュレーターなどで構成され、メンバーの多くが美術教師としての教育を受けてきました。彼らは社会や政治、都市、教育といった問題に多様なアプローチで取り組んでおり、国内外の様々な展覧会やアートフェスティバルで発表をおこなっています。教育については、主にアートと教育制度の関係に焦点を当て、過去・現在・未来の教育制度を思索するとともに、教育における「学び」の概念や、教師と生徒の役割に疑問を投げかける活動で知られています。
本展では、地域コミュニティとともに学びの新しい形を問い続ける彼らの作品や活動を紹介します。
価値観や知恵をシェアする多様な学びの場
本展のタイトルにある「クリクラボ(Kurikulab)」とは、インドネシア語で「カリキュラム」を意味する「Kurikulum」と、英語で「実験室」を意味する「Laboratory」を組み合わせた造語で、これは教育に対する彼らの実験的な姿勢を示しています。
本展は、イベントなどの形式で展開する、セラムの3つの作品「クリクラボ」「理想の学校」「知識のマーケット」で構成されます。これらはいずれも人々との対話を促すもので、様々なトピックや形式で展開します。来場者はこうしたイベントに参加できるほか、会場に展示されたイベントの記録から他者の意見に触れたり、自身の意見をそこに残したりすることもできます。ほかにも会場には、来場者がお茶を飲みながら会話できる空間もあり、展覧会全体の体験を通じて、多様な価値観や知恵が蓄積されるようになっています。
クリクラボ
教育にまつわるトピックについて意見交換するディスカッション。本展では、会期前に「先生は何のためにいるのか」「学校は何のためにあるのか」といった話題を設定し、そのディスカッションの様子を捉えた記録映像を会場に展示します。また会期中も近隣地域から美術や教育分野を専門に活動する人々を招き、日本の教育制度、地域における文化施設、生活の知恵といったトピックについてのディスカッションもおこないます。
理想の学校
理想の学校を学ぶ側の視点から考えるワークショップ。社会的に固定化された「学校」の概念を、学校の模型を用いながら、物理的な面だけでなく、ルールや制度の側面もふくめて考えていきます。セラムのアプローチには、校風や学校制度、校舎のデザインという3つの側面から、学校に対する学ぶ側の想像力を探る意図があります。
知識のマーケット
参加者同士が1対1となって、自身の知識を交換し合うプログラム。「すべての人は先生であり、すべての人は生徒である」という考えが基本となっており、単に知識を一方的に得るだけではなく、「学ぶ側」と「教える側」を相互に入れ替えながら、対話を通じて知識を交換できる場です。
プロフィール
セラム
アーティスト・コレクティブ
インドネシアのジャカルタを拠点にアートと教育を中心とした活動をおこなうアーティスト・コレクティブ。2006年設立。セラム(Serrum)という名前は、「シェア(share)」と「ルーム(room)」を組み合わせた造語で、「部屋を共有する」という意味を持つ。教育や政治、都市などの問題を中心に、国内外のさまざまな背景を持つ人々とコラボレーションをおこないながらビデオ、壁画、グラフィック、漫画、インスタ ...
関連イベント
2021年10月30日(土)〜2022年2月27日(日)
- 終了
- 準備中
セラム
クリクラボ―移動する教室
2021年10月30日(土)〜2022年2月27日(日)
- 終了
クリクラボ―移動する教室:関連イベント
知識のマーケット
2021年10月31日(日)〜2022年2月23日(水)
- 終了
クリクラボ―移動する教室:関連イベント
ギャラリーツアー(クリクラボ)
2021年11月6日(土)〜2022年2月27日(日)
- 終了
クリクラボ―移動する教室:関連イベント
ミニガイド
2022年2月27日(日)
- 終了
クリクラボ―移動する教室:関連イベント
アーティストによるクロージングトーク
入場料
- 入場無料
基本情報
開催日時 |
2021年10月30日(土)〜2022年2月27日(日) 10:00〜19:00 |
イベント休止日 |
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会場 | |
関連上映 | 1上映プログラム |
関連イベント | 5イベント |
入場料 | 入場無料 |
プレスリリース |
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クレジット |
主催:山口市、公益財団法人山口市文化振興財団 |