坂本龍一+高谷史郎 インスタレーション展
water state 1
呼応する水の様態とサウンド
音楽家の坂本龍一とアーティストの高谷史郎が、2013年にYCAMで制作/発表したインスタレーション作品《water state1》を展示する展覧会です。山口市をはじめとする山口県央連携都市圏域で開催する「山口ゆめ回廊博覧会」の一環として開催します。
地球上の生命を支える根源的な物質であり、環境条件によってその様態を自在に変える「水」。音楽家、坂本龍一は、音楽から造形的要素に至るまで、さまざまなインスピレーションの源泉となる「水」に対して、強い関心を示してきました。高谷史郎との共作となる本作の構想を進める中、水滴を制御し、自在に落下させることができる装置をYCAM InteLabが開発。水の様態の変化を中心に据えた、「庭」のような作品が完成しました。
作品中央の漆黒の水面には、水滴が落ち、波紋が広がり、それと呼応するように繊細なサウンドが会場を包み込みます。地球上の気象データなどを元にして、時間とともに水滴の落ちる量や場所が変化し、水滴に合わせ、広がり、干渉しあう波紋とサウンドが、重なり合いながら静寂の中に消えていきます。
展示作品
プロフィール
坂本龍一
音楽家
1952年生まれ。1990年よりニューヨーク在住。78年にアルバム『千のナイフ』でデビュー、同年YMOに参加。YMO散開後、数々の映画音楽を手がけ、作曲家としてアカデミー賞を受賞するなど世界的な評価を得ながら常に革新的なサウンドを追求している。99年に制作したオペラ「LIFE」以降は、環境・平和・社会問題に言及することも多く、2001年に発生した同時多発テロをきっかけに、論考集「非戦」を監修。また ...
高谷史郎
アーティスト
1963年生まれ。1984年からアーティストグループ「ダムタイプ」の活動に参加。様々なメディアを用いたパフォーマンスやインスタレーション作品の制作に携わり、世界各地の劇場や美術館等で公演/展示を行う。1998年からダムタイプの活動と並行して個人の制作活動を開始。マルセイユ・フェスティバル、東京・新国立劇場、台北・國家兩廳院での公演や、ポンピドゥーセンター・メッス(フランス)、シャルジャ・ビエンナー ...
入場料
- 入場無料
基本情報
開催日時 |
2020年10月3日(土)〜12月6日(日) 12:00〜17:00 |
イベント休止日 |
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会場 |
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入場料 | 入場無料 |
備考 |
駐車場はございません。近隣有料駐車場又は公共交通機関をご利用の上、ご来場ください。 |
クレジット |
主催: 山口市、公益財団法人山口市文化振興財団 山口ゆめ回廊博覧会関連事業 |