坂本龍一+YCAM InterLab インスタレーション展
Forest Symphony
森が奏でる交響曲
音楽家の坂本龍一が、2013年にYCAMで制作/発表したインスタレーション作品《Forest Symphony》を展示する展覧会です。山口市をはじめとする山口県央連携都市圏域で開催する「山口ゆめ回廊博覧会」の一環として開催します。
東日本大震災以降、〈人類が生きる環境〉を支える森林へと意識を向けるべく、樹木が発する微弱な生体電位を元に、楽曲を制作するというプロジェクトを坂本龍一は構想しました。YCAM InterLabでは、この構想のために、樹木が発する生体電位とともに、樹木の周りの環境の変化を捉えるために、温度や湿度、照度、気圧を計測するためのデバイスを開発。世界各地のアートセンターや研究機関にデータ収集を呼びかけました。
2013年に山口情報芸術センター [YCAM]で本作を発表した際には、会期中、世界各地の樹木の生体電位、並びに周囲の環境データが日々インターネットを経由して、展覧会場へと送信され、それらのデータは坂本のディレクションによって構築されたアルゴリズムを通して音楽へと変換され、会場で奏でられました。そして、センサーデバイスが設置された環境の情報をビジュアライズした映像が、会場を包み込むサウンドスケープと統合され、季節や天候に応じて変化を続ける〈森のような空間〉が出現しました。
本展示は、2013年の展示時に集められたデータを元に常栄寺、雪舟庭の空間に合わせてアップデートしたものとなります。
展示作品
プロフィール
坂本龍一
音楽家
1952年生まれ。1990年よりニューヨーク在住。78年にアルバム『千のナイフ』でデビュー、同年YMOに参加。YMO散開後、数々の映画音楽を手がけ、作曲家としてアカデミー賞を受賞するなど世界的な評価を得ながら常に革新的なサウンドを追求している。99年に制作したオペラ「LIFE」以降は、環境・平和・社会問題に言及することも多く、2001年に発生した同時多発テロをきっかけに、論考集「非戦」を監修。また ...
YCAMインターラボ
YCAMインターラボ(InterLab)は、YCAMの内部に設置された研究開発チームです。 キュレーター、エデュケーター、エンジニア、デザイナーなど、多彩なスキルを持つ20名程の常駐スタッフにより構成され、市民やアーティスト、研究者、外部のエンジニアたちとともに、コンセプトづくりから作品制作、ワークショップの開発まで、YCAMのさまざまな事業を主導しています。
入場料
- 入場無料
基本情報
開催日時 |
2020年10月3日(土)〜31日(土) 12:00〜17:00 2020年11月1日(日)〜12月6日(日) 12:00〜16:30 |
イベント休止日 |
|
会場 |
|
入場料 | 入場無料 |
備考 |
作品鑑賞には常栄寺拝観料が必要となります |
クレジット |
主催: 山口市、公益財団法人山口市文化振興財団 山口ゆめ回廊博覧会関連事業 |