細井美裕+石若駿+YCAM新作コンサートピース
Sound Mine
声と打楽器
記憶を呼び覚ます—旅にいざなうコンサート
ボイスアーティストの細井美裕と、世界的に注目を集める若手打楽器奏者・石若駿、YCAMのコラボレーションにより制作する新作コンサートピースを発表する公演です。
細井と石若による音楽表現への探求と、YCAMが継続してきた音とメディアテクノロジーへの実験の蓄積を活かした制作により生み出された本作は、環境に埋め込まれた音の多層的な情報を発掘し、「音と響きによって記憶を喚起させる」ことをテーマにしたコンサートピースです。
環境というアプローチから、観客の知覚のプロセスにクローズアップする本作は、私たちが日常生活において何気なく聴いている音に対する、これまでにない視点を提示するでしょう。
空間が持つ音の響き方の特性から、観客それぞれの記憶を喚起する
本作のタイトルには、私たちが普段何気なく聴いている音の中から、情報を掘り起こすという意図が込められています。この「情報」とはすべての空間が持っている響きの特性です。例えば壁のない屋外では距離が離れるに従って音の強さは減少します。しかし屋内では壁、天井、床などに囲まれていることによって音の反射や吸収が起こります。そのため空間の形状、広さ、材質が異なれば、同じ音を発したとしても響き方は異なります。
本作では、制作の過程でYCAMの館内をはじめ、山口でユニークな残響が起こる建築物や自然空間で響きの特性を採取。それに基づいてさまざまな記憶を喚起させる音の風景を構築します。この音の風景を、観客はヘッドフォンを通じて体験します。一般的なコンサートとは異なり、演奏の中心にいるはずのミュージシャンは観客の視線からは隔たれており、ヘッドフォンからは、上述の音の風景の中を移動するかのように、音が立体的に動きまわる様子が展開していきます。また、コンサート会場の舞台美術や照明も作品の一部となっており、聴覚と視覚が連動することで生まれる抽象的なイメージを通して、観客が自身の感覚や記憶に向き合うことになります。
上演作品
プロフィール
細井美裕
ボイスアーティスト
1993年、愛知県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2016年にKYOTO OKAZAKI LOOPSにおいて京都市交響楽団と共演。2017年には、劇作家・作曲家の額田大志(ヌトミック/東京塩麹)との共作で二重らせん階段のためのサウンドインスタレーション『浪漫』をアンスティチュ・フランセ日本で発表。2018年には森アーツセンターギャラリーで開催された「ストラディヴァリウス 300年目のキセキ展 ...
石若駿
打楽器奏者
1992年北海道生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校打楽器専攻を経て、同大学を卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。 リーダープロジェクトとして、 Answer to Remember,SMTK,Songbook Trioを率いる傍ら、くるり、CRCK/LCKS、Kid Fresino、君島大空、Millennium Paradeなど数多くのライブ、作品に参加。 近年の活動として ...
申込み・チケット情報
前売り券発売日
- any会員先行予約
- 2019年9月7日(土)
- 一般発売
- 2019年9月14日(土)
チケットコード
- セブンコード(セブンチケット)
- 078-387
料金
前売り 全席自由
- 一般
- 2,500円
- any会員
- 2,000円
- 25歳以下
- 2,000円
- 特別割引
- 2,000円
- 高校生以下
- 300円
当日 全席自由
- 一律
- 3,000円
備考
チケットの購入方法についてはこちらをご覧ください
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
開催日時 |
2019年11月15日(金)、16日(土) |
集合場所 |
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関連イベント | 4イベント |
申込み・チケット情報 | 有料 要チケット購入 |
前売り券発売日 |
any会員先行予約 2019年9月7日(土) 一般発売 2019年9月14日(土) |
備考 |
本作品は舞台および客席全体を暗転した状態でパフォーマンスをおこなう演出がございます。 |
託児サービス |
イベント開催初日の1週間前までにチケットインフォメーション窓口かお電話にてご予約ください。
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プレスリリース |
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クレジット |
主催:公益財団法人山口市文化振興財団 |