『三月の5日間』リクリエーション

岡田利規率いる演劇カンパニー・チェルフィッチュの代表作「三月の5日間」の公演です。

日本の現代演劇のターニングポイントとも評されるチェルフィッチュの代表作『三月の5日間』。活動20周年を節目に彼らがそのリクリエーションに挑みます。初演から10年以上が経ち、若者像も、都市も、情報の速度も、戦争との距離も変わったいま、もはや〈時代劇〉とも呼べる本作が、全国オーディションによって選ばれた20代前半の俳優7人によって新たに生まれ変わります。

「今はむかし、二〇〇三年三月の、イラク戦争が開戦した頃の東京を舞台にした芝居です。このひとむかし前の戯曲を新しい仕方で、若い（かつ力強い）七人の役者によって上演します。テキストも案外と大幅に書き換えて。二〇一八年の日本で『三月の5日間』が上演されることは何を引き起こすでしょう？」岡田利規

今回の、リクリエイトされた『三月の５日間』は、昨年十二月の横浜での初演以降、北京・豊橋・京都・香川・名古屋・長野と旅をしながら上演を重ねてきました。三月十日の山口での上演は四十二ステージめになります。パフォーマンスはすっかり成熟してきました。それをお届けできるのを嬉しく思います。楽しみにしていてください。 　岡田利規