坂本龍一新作インスタレーション展
ART–ENVIRONMENT–LIFE
YCAM10周年記念祭を総括する坂本龍一の展覧会
高谷史郎との新作など3つのインスタレーションを公開
YCAM10周年記念祭のアーティスティック・ディレクターを務める音楽家の坂本龍一の展覧会です。
この展覧会では、坂本とアーティストの高谷史郎が山口に滞在し、YCAM InterLabとのコラボレーションのもと制作した3つのインスタレーションを発表します。
霧に投影される映像とそれに融合するサウンドが、環境への感覚を開く「LIFE―fluid,invisible,inaudible…Ver.2」。世界各地の樹木の生体データからサウンドを生成する「Forest Symphony」。「水」が見せる複雑な変化を抽出することで新たな空間を創出する新作「water state 1」。いずれの作品も10周年記念祭のテーマである〈アート〉〈環境〉〈ライフ〉に対する坂本の問題意識が強く反映されており、観る者の内部に繊細な感性の揺らぎを喚起させ、過去から未来へ向けた思考の連鎖をもたらすものです。
〈アート〉〈環境〉〈ライフ〉を巡る坂本龍一の思考と実践
私たち人類は、文明の上に成り立つ都市空間と、周囲の自然が織りなす豊穣な循環のもと、安定した日常を過ごしています。しかし、そうした日常は予期せぬ自然の猛威によって、もろくも瓦解してしまう―甚大な被害をもたらした2年前の東日本大震災は、そうした可能性と私たちが常に隣り合わせであるということを、改めて気づかせてくれたと同時に「いま、環境とは何か?」といった問いを、等身大の視点から立て直すきっかけにもなりました。
このような問いを受けて、YCAMと10周年記念祭のアーティスティック・ディレクターを務める音楽家の坂本龍一が、未来の芸術表現のビジョンを描き出すべく策定した10周年記念祭のテーマが〈アート〉〈環境〉〈ライフ〉です。このテーマの背景には、震災以前から様々な環境/平和/社会問題について積極的に言及し、具体的な取り組みをおこなってきた坂本の「自然をより深く知ることから、これからの文明やアートが生まれるはずだ」という強い思いがあります。
YCAMはこのテーマに基づき、7月から10周年記念祭として様々なイベントを展開してきましたが、その締めくくりとして、坂本自らの作品を発表する展覧会「ART―ENVIRONMENT―LIFE」を開催します。展示する3つのインスタレーションはいずれも坂本とアーティストの高谷史郎、YCAMInterLabとのコラボレーションにより制作されるもので、水や霧といった物質を通じて、自然と情報化が進展する人間社会との対話を、新たな視点から構築する試みとして構想されています。
プロフィール
坂本龍一
音楽家
1952年生まれ。1990年よりニューヨーク在住。78年にアルバム『千のナイフ』でデビュー、同年YMOに参加。YMO散開後、数々の映画音楽を手がけ、作曲家としてアカデミー賞を受賞するなど世界的な評価を得ながら常に革新的なサウンドを追求している。99年に制作したオペラ「LIFE」以降は、環境・平和・社会問題に言及することも多く、2001年に発生した同時多発テロをきっかけに、論考集「非戦」を監修。また ...
関連イベント
2014年1月5日(日)
- 終了
ART–ENVIRONMENT–LIFE:関連イベント
アーティスト・トーク
2014年1月5日(日)
- 終了
ART–ENVIRONMENT–LIFE:関連イベント
スペシャル・コンサート
2013年11月9日(土)〜2014年2月22日(土)
- 終了
ART–ENVIRONMENT–LIFE:関連イベント
ギャラリーツアー(Forest Symphony)
2013年11月9日(土)〜2014年2月22日(土)
- 終了
ART–ENVIRONMENT–LIFE:関連イベント
ギャラリーツアー(water state 1)
2013年12月7日(土)〜2014年2月8日(土)
- 終了
ART–ENVIRONMENT–LIFE:関連イベント
ギャラリーツアー(LIFE―fluid, invisible, inaudible… Ver.2)
入場料
- 入場無料
基本情報
開催日時 |
2013年11月1日(金)〜2014年3月2日(日) 10:00〜19:00 |
イベント休止日 |
|
会場 | |
関連イベント | 5イベント |
入場料 | 入場無料 |
プレスリリース |
|
クレジット |
主催:山口市、公益財団法人山口市文化振興財団 |