山口情報芸術センター[YCAM]10周年記念祭プレイベント
2050年を想像する音楽―ドビュッシーとケージからの発想
出演者 坂本龍一、大友良英、ジム・オルーク、長尾洋史、甲斐史子、林憲秀、木ノ脇道元、佐藤洋嗣、今込治
開館10周年に向けたプレイベントが始動
坂本龍一氏によるコンサートを開催
2013年度に開催するYCAM10周年記念祭のプレイベントとして開催する坂本龍一のコンサートです。
このコンサートでは、20世紀の音楽史に多大な影響と変革をもたらしたクロード・ドビュッシー(仏/生誕150年)とジョン・ケージ(米/生誕100年)の楽曲の中から、「環境とアートの未来・山口 YCAM10周年記念祭」のテーマである「庭」の主題を巡った音楽作品を取り上げ、坂本龍一を始めとする演奏家たちが、彼らの音楽に対する現在からの応答、さらには未来へのメッセージとして、さまざまなアプローチで即興演奏をおこなっていきます。
私たちの文明が20世紀型からの脱却を図ろうとしている今、環境とどのように向き合い、未来のために何を創造していくべきか―。コンサートを通じて、環境に対する長期的な観点からの新たな認識、そしてそこから発想される新たな表現を発信します。
構成
第1部:クロード・ドビュッシー
音楽における色彩を一新させ、全音音階の多用など、過去の音楽にとらわれない大胆な音楽理論を採用して印象主義音楽を開拓したフランスの音楽家、クロード・ドビュッシー(1862年~1918年)。今回は、ドビュッシー が手がけたピアノ曲の中でも最高峰と評価の高い「前奏曲」から、「庭と水」にまつわる楽曲6点を選び、ピアノ演奏に対し、坂本龍一氏、大友良英氏、ジム・オルーク氏が即興演奏を試みます。
演奏曲
- 「前奏曲」第1巻、第2巻より「ヴェール」「夕べの大気に漂う音と香り」「雪の上の足跡」「沈める寺」「霧」「水の精」(Pf:長尾洋史)-「前奏曲」に対する様々な楽器や音響による即興(坂本龍一、大友良英、ジム・オルーク)
第2部:ジョン・ケージ
「偶然性」と「聴取」の音楽によって、伝統的な西洋音楽に決定的な衝撃を与えると共に、それ以降の様々な分野の芸術家に今もなお多大な影響を与え続けるアメリカの作曲家、ジョン・ケージ(1912年~1992年)。ケージは日本の仏教学者、鈴木大拙による禅の思想に大きな影響を受けており、京都の龍安寺に訪れた際に受けたインスピレーションをもとに1つの楽曲を制作しています。それが、独特な図形楽譜でも知られる「Ryoanji」です。今回のコンサートでは、この楽曲を中心に他のケージの作品も含め、坂本龍一氏を始めとする「坂本龍一アンサンブル」が演奏をおこないます。なお、坂本氏による「Ryoanji」の演奏はこれが世界初となります。
演奏曲
- 「Ryoanji」(坂本龍一アンサンブル=Ob:林憲秀、Fl:木ノ脇道元、Tb:今込治、Cb:佐藤洋嗣、Perc:坂本龍一、大友良英、ジム・オルーク)
- 「TWO 6」(Vn:甲斐史子、Pf:坂本龍一)
申込み・チケット情報
前売り券発売日
- any会員先行予約
- 2012年6月17日(日)
- 一般発売
- 2012年6月24日(日)
料金
前売り 全席自由
- 一般
- 3,500円
- any会員
- 3,000円
- 25歳以下
- 2,500円
- 特別割引
- 3,000円
当日 全席自由
- 一律
- 4,000円
備考
チケットの購入方法についてはこちらをご覧ください
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
開催日時 |
2012年8月1日(水) |
会場 | |
申込み・チケット情報 | 有料 要チケット購入 |
前売り券発売日 |
any会員先行予約 2012年6月17日(日) 一般発売 2012年6月24日(日) |
プレスリリース |
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クレジット |
主催:公益財団法人山口市文化振興財団 |