ゴブ・スクワッド&CAMPO演劇公演
Before Your Very Eyes
僕たちみんな、この瞬間もどんどん死に近づいてる―
注目のアーティスト集団「ゴブ・スクワッド」日本初登場!
イギリスとドイツのアーティストによって構成されるパフォーマンスカンパニー、ゴブ・スクワッドの演劇作品を上演する公演です。
演劇、芸術、メディア、現実が交差する点を探求してきた―。自身の言葉の通り、ゴブ・スクワッドは結成以来、映像や音響などのメディアテクノロジーを巧みに用いた実験的なパフォーマンスを、地下鉄の駅やホテルの部屋など、劇場以外の場所で上演してきました。たまたまそこに居合わせた人たちさえも、「その時・その場で起こること」に巻き込んでしまうという、挑発的で遊び心に満ちた作品は、日常の中に「ドラマが生まれるゲーム」を仕掛けること、とも言い換えられるでしょう。
彼らは、こうした結末の読めない「演劇」を成立させるため、これまで一貫して自ら出演者として舞台に立ち、作品を進行させてきましたが、そのキャリアで初めて自ら出演せず、その代わりに7〜12歳(製作開始当時)の子どもたちを演出したのが、本作「Before Your Very Eyes(ビフォー・ユア・ベリー・アイズ)」です。
本作は、ゲント市(ベルギー)のアートセンター「CAMPO」が3組のアーティストに依頼した3部作の1つとしてプロデュースされたものです。その意図は、アーティストに普段のスタイルとは異なるミッションを課すこと。具体的には、子どもたちが出演する、大人の観客のための作品を制作することでした。
この依頼を受け、2009年、ゴブ・スクワッドは200人のオーディションから選ばれた7~12歳の子どもたち14人と製作を開始。約3年間に渡って定期的にワークショップをおこない、本作が完成しました。
Before Your Very Eyes
本作のテーマは「成長と老い」。「老い」とは縁遠い存在とされる子どもたちが、パンク風のファッションに身を包み、Queenの名曲「Don't Stop Me Now」をはじめとする数々のポップソングに合わせて、猛スピードで成長し、死を迎えるまでを演じていきます。その鮮やかなコントラストと、ゴブ・スクワッドらしいユーモア溢れるポップな表現が2011年の初演から話題となり、ドイツで開催される演劇フォーラム「テアター・トレッフェン」にノミネートされるなど、ヨーロッパ、北米、オーストラリアなど世界各地を巡演しています。今回のYCAMでの公演が、待望の日本初上演となります。
「正真正銘の生きた子どもたちをお見せします」(劇中より)
ゴブ・スクワッドは製作中のワークショップの中で、子どもたちに、個人的なことから世の中で起きていることまで、彼らが気になっていることを自由に話してもらうと同時に、「いま君が45歳だとして、何が出来ると思う?」といった未来の自分についての問いかけをおこないました。そこで子どもたちから提示されたエピソードや願望をひとつひとつ拾い集め、構成することで本作の台詞の大半がつくり出されました。
劇中では、こうして生まれた台詞の魅力を最大限に引き出せるよう、マジックミラーで覆われた特殊な舞台装置や、ワークショップ中に撮影された過去の出演者の映像を用いるなど、随所に巧妙な演出が埋め込まれています。
公演終了後イベント
両日ともに、公演終了後にはポストトークを開催。初日には出演者の子どもたちとドラマトゥルクを務めたパスカル・ペトラリア、2日目には作者のゴブ・スクワッドのメンバーが登場し(※)、作品の制作プロセスを振り返るほか、観客から寄せられた質問に答えていきます。また、同時にロビーには「アフターアワーカフェ」を開設し、YCAMが開発したアプリケーションを介して、感想を共有することもできます。アーティストや出演者、そして観客同士の交流を促し、さらに作品への理解をより深めることができるポストトークとアフターアワーカフェにぜひご参加ください。
※ゴブ・スクワッドのメンバーはスカイプによる出演
プロフィール
ゴブ・スクワッド
パフォーマンスカンパニー
1994年結成。ベルリンとノッティンガムを拠点に活動する。 その作品は国際的にも評価が高く、ヨーロッパでの定期的な公演に加え、オーストラリア、アフリカ、アジア、南米および北米を巡回。芸術的なアクションを日常生活のコンテクストで展開し、現代文化を浮き彫りにすることをテーマに、劇場やギャラリーにとどまらず、住宅、店舗、地下鉄の駅、駐車場、ホテル、または路上で作品を発表してきた。劇場作品/映像作品/イン ...
CAMPO
アートセンター
ベルギーのゲント市に2008年1月に創立。 ゲント市内に3つの劇場スペースを展開。「劇場」という言葉が持つあらゆる要素や可能性を提示する「大きなアーティスティックな傘」という理念のもと、発表の場としてだけでなく、プロダクション機能も担っている。アーティストからのプロポーザルに対し、特定の課題を与える形で応える、という特徴的な活動で注目を浴びる。
申込み・チケット情報
チケット発売日
- 一般発売
- 2012年9月1日(土)
チケットコード
- セブンコード(セブンチケット)
- 019-107
料金
前売り
- 一般
- 2,500円
- any会員
- 2,000円
- 25歳以下
- 1,800円
- 特別割引
- 2,000円
当日
- 一律
- 3,000円
備考
チケットの購入方法についてはこちらをご覧ください
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
開催日時 |
2012年11月2日(金)、3日(土) |
会場 | |
申込み・チケット情報 | 有料 要チケット購入 |
チケット発売日 |
一般発売 2012年9月1日(土) |
備考 |
未就学児入場不可 |
プレスリリース |
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クレジット |
主催:公益財団法人山口市文化振興財団 |