間取りの文法―生活を映すイマジネーション

「メディア表現」を、より身近に捉えていくことを目的としたレクチャーシリーズ「YCAMメディア・キッチン」の第3弾です。今回は「メディアとしての間取り」をテーマに、ベストセラーになった「間取りの手帖」の著者で、ライター／編集者の佐藤和歌子さんを講師に迎えて開催します。

他者に空間の特徴を伝える方法として最も身近な方法である「間取り」。3次元である空間を2次元の間取りへと変換していくその過程には、間取りを通じた円滑なコミュニケーションを可能にするためのルールが多数介在しています。今回は、間取りの発祥から現在に至るまでの歴史的経緯の紹介、他の方法との比較、間取りを描く／読み解くワークショップなどを通じて、間取りに潜むルールや、間取りから湧き上がるイマジネーション（想像力）についてみなさんとともに考察していきます。
間取りが伝えられる情報とは何か―間取りをメディアとして捉えることで明らかになってくる、私たちの生活における「メディア」そのものの機能や役割について考えてみましょう。