scopic measure #13
rheo: 5 horizons
黒川良一
新進気鋭のアーティストの作品やプロジェクトを紹介する長期展示シリーズ「scopic measure(スコピック・メジャー)」の第13弾です。今回は、ベルリンを拠点に活躍する映像/音響アーティストの黒川良一による作品「rheo: 5 horizons(レオ・ファイブ・ホライズンズ)」をご紹介します。
「rheo: 5 horizons」は、音を見て、映像を聴くような新たな知覚をもたらすオーディオビジュアルインスタレーションです。縦置きに設置された5台のモニターは、5チャンネルのスピーカーと対になり、独立した5体の音像再生装置として機能します。デジタル生成による高解像度の映像素材とフィールドレコーディングによる音が完全同期する光景は、ミニマリズムと複雑さが共存する、洗練した空間と建築的な美しさをもたらします。
「音響と映像が一体化した彫刻」を創り出す本作は、映像と音、自然とデジタルなどの異なるものを、コンピューターによって統合し、融解させる試みといえます。タイトルの「rheo」とは、ギリシャ語の「流れ」を意味し、哲学者ヘラクレイトスの「万物は流転する(panta rhei)」という言葉からインスパイアされています。生命や自然の摂理と同様、本質的なものは常に流転し、移り変わる―。精巧に構築した純度の高い映像とサウンドを一体化した本作は、音響と映像を、時空間におけるひとつの流れとし、人間の知覚の限界に迫ります。
展示作品
プロフィール
黒川良一
アーティスト
1978年生まれ。1999年頃より映像/音響作品の制作を開始。2003年にはオーディオビジュアル作品「COPYNATURE」をレーベル「PROGRESSIVE FOrM」より発表。2004年にはCD+DVD「READ」を、細野晴臣が主催するレーベル「daisyworld discs」より発表。 国内外の美術館や、「Sonar」(バルセロナ)や「Dissonanze」(ローマ)といったサウンドイベン ...
入場料
- 入場無料
基本情報
開催日時 |
2011年9月17日(土)〜11月13日(日) 10:00〜19:00 |
イベント休止日 |
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会場 | |
関連イベント | 2イベント |
入場料 | 入場無料 |
プレスリリース |
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クレジット |
主催:公益財団法人山口市文化振興財団 |