electric stimulus to face

新進気鋭のアーティストの作品やプロジェクトを紹介する長期展示シリーズ「scopic measure（スコピック・メジャー）」の第11弾です。今回は、現在新作インスタレーション作品「particles」を発表中の真鍋大度による映像作品「electric stimulus to face」をご紹介します。

この作品は、筋電位センサーと電気刺激デバイスを用いて、意識や感情が生み出す顔の表情でなく、音楽のヴィジュアライザーともいえる「表情」をつくり出す真鍋大度の代表プロジェクト「Face Visualizer」を収録した映像作品です。精度の高い筋電位センサーを、顔面に装着し、筋肉が収縮する直前に発生する微弱電流を計測。本プロジェクトでは、サウンドから変換された電気信号の送出により、人間の表情を自動的にコントロールしています。さらに、真鍋は、顔面の「表情」から音楽や映像をつくり出す「Face Instrument」も展開。データと身体の相互関係に着目したパフォーマンスは、世界20都市で実施され、その実験を収録した映像は、YouTubeで160万ビューを達成しています。