自分たちのメディアを創る映像祭
藤井 光、coom
誰もが創れて上映できる、特別じゃない映像祭
市民メディアとしての映像の可能性にフォーカスを当てた映像の上映イベントです。参加型アートプロジェクト「meet the artist 2010」の一環として開催します。
「meet the artist 2010」では、参加者と講師の藤井光、YCAMが、およそ1年に渡って映像制作の研修やワークショップなどを通じて、市民の手に開かれた映像メディアについて考え、実践をおこなってきました。これまでの映像メディアは、テレビや映画などの公共性の高いマスコミュニケーションか、ホームビデオに代表されるプライベートな記録という両極に存在していました。しかし、インターネットなどの通信技術の発達により新しい社会性が生まれ、その中間のいわば「セミパブリック」と呼べるような領域で、活発な表現や交流が生まれはじめています。
このイベントでは、プロジェクトの集大成として、年齢やジャンル、プロから初心者まで経験も問わず、映像作品を広く募集し、上映する「映像祭」をおこないます。上映のほかにも、映像制作未経験者向けに、誰でも映像作りを学べる仮設の映像制作スタジオ「メディアカフェ」や、映像作品を観て考えたことを語り合うシンポジウムなどを開催。単に「観る」だけの映像文化から、私たち自身が人と繋がっていく「コミュニケーション」のための映像文化への転換を促すとともに、パブリックからプライベートへいたる多様な領域で、これからのコミュニケーションを生みだす「文房具としての映像メディア」の可能性を提示していきます。
プロフィール
藤井 光
美術家/映画監督
1976年東京都生まれ。同地在住。 パリ第8大学美学・芸術第三博士課程DEA卒。1995年渡仏。フランスでメディアアーティストとして活動を始めるが、2005年帰国以降、現代日本の社会政治状況を直截的に扱う表現活動へと転換。社会運動と芸術の関わりについて制作および研究をおこなっている。市民メディアセンターMediRの講師や、 高校生・派遣労働者などを対象にした映像制作ワークショップを通して映像メディ ...
coom
長期ワークショップ「meet the artist 2010」に公募で集まった市民に加え、アーティスト藤井 光、そして、山口情報芸術センターの三者が協働で活動するグループの名称。「creating our own media」の頭文字より。映像を通した情報発信や、メディア環境を反映したコミュニケーションの発展について、研修やワークショップ、映像祭の開催など、実践を通して考察している。
参加費
- 参加無料
基本情報
開催日時 |
2011年3月26日(土)、27日(日) 13:00〜19:00 |
会場 | |
参加費 | 参加無料 |
クレジット |
主催:財団法人山口市文化振興財団 |