YCAM InterLab Camp vol.1
openFrameworks集中ワークショップ
講師 ザカリー・リーバーマン、テオドア・ワトソン、上田悦子
第一線で活躍する技術者や研究者を迎え、今後のメディアアート作品の制作に使用されるツールについて、実践とともに紹介するイベントシリーズの第1弾。今回は近年注目を集める開発環境「openFrameworks」を取り上げ、開発者による集中ワークショップを開催します。
openFrameworksとは、プログラミング言語C++でのクリエイティブなコーディングのためのオープンソースツールキットで、今回講師を務めるアーティストでプログラマーのザカリー・リーバーマンとテオドア・ワトソンが共同開発しました。
openFrameworksの特徴は、C++ができなくても習得が可能で、画像処理や音声処理が容易にできること。さらにその処理速度の早さにあります。2007年ごろから、世界中のメディアアーティストが使い始め、いま、最も注目をあびている制作環境といえます。
日本では一部の人が使いはじめたばかりで、教育機関以外でのワークショップは開かれていません。YCAMで開催するレクチャーとワークショップは、中・上級者向けの少人数、そして開発者本人から学ぶことができる極めて貴重な機会となります。また、本講座では、同じC++の画像処理ライブラリであるOpenCVも紹介し、OpenCVをアドオンとして導入する方法も解説します。
openFrameworksとは
プログラミング言語C++をベースにした、インタラクティブデザインやメディアアートを制作するためのフレームワーク。2次元や3次元の図形の描画、アニメーション、サウンドの録音と再生、動画のキャプチャーと再生、ネットワークの活用、マウスやキーボードによるインタラクションといった様々な機能を、マルチメディアコンテンツの制作にすぐに導入できるフレームワークとして提供している。その特徴は、プログラミング初心者でも習得が容易であることと、パワフルな画像処理や音声処理ができることにある。2007年頃から、世界中のメディアアーティストが利用し始め、「アルス・エレクトロニカ 2008」では、開発環境であるにもかかわらず、インタラクティブアート部門のHonorary Mentionsに選出された。
タイムテーブル
1日目:9月25日(木)
- ガイダンス:講師とopenFrameworksの紹介
- 参加者の自己紹介
- 環境の構築:インストールとスタートアップ
- 課題の設定:openFrameworksを利用した作品の立案
2日目:9月26日(金)
- 目標の設定:openFrameworksを利用した制作物を決定
- 制作
3日目:9月 27日(土)
- レクチャー:OpenCVをアドオンとして導入する方法の紹介
- 制作
4日目:9月28日(日)
- 設営:実際の制作作品を展示する
- 成果発表:参加者によるプレゼンテーション
成果発表(15:45~18:30)は見学自由
プロフィール
講師
ザカリー・リーバーマン
メディアアーティスト/プログラマー
ジェスチャー入力や身体の拡張に関する研究開発を取り入れたパフォーマンス、インスタレーション作品、オンラインで作品を制作/発表するほか、世界各地で数多くのプロジェクトを展開。プログラミング言語C++をベースにしたフレームワーク「openFrameworks」の開発者としても知られる。遊び、コミュニケーションの本質、情報の可視/不可視の境界に迫るユニークな方法でテクノロジーを活用し、展覧会や教育の現場 ...
テオドア・ワトソン
アーティスト/デザイナー
好奇心や生き生きとした経験をデザインすることで、人々を遊びの精神へ駆り立てるような作品を制作しているほか、アーティスティックな表現のための新しいツール、実験的な音楽システム、身体を使った没入型のインタラクティブ環境の開発もおこなう。最近ではグラフィティ・リサーチ・ラボのレーザー・グラフィティ・システム『Laser Tag』や、没入型インタラクティブ・エコシステム『Funky Forest』を手がけ ...
参加費
料金
- 一般
- 36,000円
- 学生
- 20,000円
基本情報
開催日時 |
2008年9月25日(木)〜28日(日) ※4日間通し |
会場 | |
参加費 | 有料 要申込 |
参加対象/対象年齢 |
|
定員 | 20 人 |
申込受付期間 | 2008年8月4日(月)〜31日(日) |
プレスリリース |
|