イッセー尾形のとまらない生活2006 in 山口:関連イベント
イッセー尾形とワークショップ参加者による「フツーの人々」発表公演
「演出家森田さんの『イッセー尾形のつくりかた』ワークショップ」の参加者による成果を発表する公演です。
公演に寄せて(イッセー尾形)
こんな題名を見てもなんじゃらホイ、ですよね。
大雑把に言うと、イッセー尾形の僕が地元の素人の方と一緒にやるお芝居です。
それってなんなの? ですよね。
かろうじてイメージできるのは、アマチア劇団を地道に指導して、一緒に舞台に立つ新劇のベテラン俳優って感じかな。
それとは全く違います。なにせ5日間しか稽古しないのですから。
三十年前、僕達は小さなグループを作って公民館みたいなところで芝居を続けてましたが、残ったのは役者の僕と演出の森田だけ。一人の芝居しか出来なくなったんです。舞台装置なし、照明なし、音響なし、台本なし、ないないづくしの演劇です。いくらなんでも一人じゃ面白くないだろうからって、僕が何人も演じることにしました。世界のどこにもないスタイルだから海外でも評価されますが、初期には人に説明できるものではありませんでした。
「何人も別人をやるって、落語の百面相のようなものなの?」
新しい物は、これまでにない手法でしか生まれない。
イッセー尾形公演のチケットは売り切れ寸前なのに「ワークショップ」公演は二回ともガラガラです。
各地で回を重ねた「ワークショップ」。稽古だけではなく参加者に一回舞台を踏んで欲しいし、僕もホップ、ステップ、ジャンプすることによって咽まで出掛かった「新しい演劇のスタイル」をつかみたい欲望はあるのは勿論のことです。それに加えて山口の地で形の定まってない「ワークショップ」公演をすることにより、僕達の飛躍の予感を感じているのです。縁もゆかりもなかった山口ですが、些細なことの端々から「さすが明治維新をなしとげた長州」を感じてきました。銭金だけじゃない「思想というもの」が現在にも生きている感じかな。
堅いことは抜きに地元の人々が地元の言葉で演じるここでしか見れない芝居だと思って下さい。全国すでに十都市で実績を出している「イッセー尾形の作り方」ワークシヨップ。明日が違って見える力がこのワークショップには秘められているのかな。やれやれやったぞ、とワークショップで終わろうとする気持ちを「いや待て、ここから先になにがあるのか」一緒にもう一つの扉に手を掛けようと思っています。
たとえ観に来て下さる方が居なかったとしてもこの試みには大きな価値があると、僕らは前に進みたいと思います。ワークショップがまるでイッセー尾形の一人芝居についてくる「おまけ」のように思う方もたくさんいるでしょうね。「おまけ」の一つ一つは、小さくて本当をただ単にマネているように感じられますが、数を増やしてくると、全く別の力を現わしてくる不思議な楽しさを与えてくれます。
僕の芝居を皆で楽しんで集めましょう。見る人が心から待ち望む芝居を、その街の人達で作り上げるのが「イッセー尾形の仕事」になってまいりました。そしてこんな夢がかなったら、僕が地元芝居の「おまけ」になりましょう。
プロフィール
出演者
イッセー尾形
1952年福岡県生まれ、東京育ち。 75年自作自演の演劇活動を開始。81年日本テレビ「お笑いスター誕生」にて金賞を受賞。演出家森田雄三と組んだ一人芝居舞台を続け、独自の人間観察と人物描写により、高い評価を 得る。92年より地方公演をスタート。以降年間120ステージをこなす。93年NYにて初の海外公演、その後世界各地で海外公演をおこなう。あわせて、映画やCM、テレビと多方面に活躍。 昭和5 ...
申込み・チケット情報
料金
前売り 全席自由
- 一律
- 1,000円
「イッセー尾形のとまらない生活2006in山口」公演チケットをご呈示の方は500円に割引。
備考
チケットの購入方法についてはこちらをご覧ください
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
開催日時 |
2006年6月3日(土)、4日(日) |
会場 | |
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