ニナ・フィッシャー&マロアン・エル・サニ新作インスタレーション展
Radio Solaris / −273,15°C=0 Kelvin
メディアとしての〈都市と建築〉
記録と再現の狭間から新たなリアリティを形成する
ドイツを拠点に活躍するアートユニットのニナ・フィッシャー&マロアン・エル・サニによる新作インスタレーションを含む作品を展示する展覧会です。
ニナ・フィッシャー&マロアン・エル・サニは、現在の社会や制度の中で、黙殺され不可視のまま横たわっているものの構造に目を向け、独創的なアプローチをこころみるアーティストです。本展では、彼らがこれまでに発表した映像作品などを交えながら、人々の記憶を呼び起こすメディアとしての〈都市と建築〉の可能性を探る新作インスタレーションを発表します。
今回、YCAMで発表される新作は、歴史とメディアの関係を問いかける映像インスタレーション作品です。舞台となるのは、現在もベルリン市内に残る、旧東ドイツ時代の建造物「ベルリンラジオ放送局」。そこに共産主義政権下での文化精神や空虚さを見事に反映した映画「惑星ソラリス」(監督:アンドレイ・タルコフスキー/1972年/ソ連)が、ところどころモチーフとして重ねあわされ、虚構とリアルが交錯しながら、さまざまな歴史のひだが明らかになります。
メディアテクノロジーの急速な発展、それらがイデオロギーと密接に結びついた20世紀、そして現在。私たちの立つ位置そのものを貫くようなまなざしが、きわめて優美な作品となって現れます。
プロフィール
ニナ・フィッシャー&マロアン・エル・ザニ
アーティスト・デュオ
ニナ・フィッシャー(1965年ドイツ、エムデン生まれ)とマロアン・エル・ザニ(1966年ドイツ、ドゥイスブルク生まれ)によるアーティストデュオ。ベルリン在住。90年代前半より、廃墟や忘れ去られた場所や空間に漂う「ゴースト」的なものを題材に、その社会的、歴史的な意味を探求していくプロジェクトを映画、写真、インスタレーションなど様々なメディアを通して展開。日本では90年代半ばより、東京都写真美術館をは ...
入場料
- 入場無料
基本情報
開催日時 |
2005年10月1日(土)〜11月27日(日) 12:00〜20:00 |
イベント休止日 |
|
会場 | |
関連イベント | 1イベント |
入場料 | 入場無料 |
プレスリリース |
|
クレジット |
主催:財団法人山口市文化振興財団 |