大きな食卓vol.2―そこらへんのコト

市民参加によるアートマネジメント隊・team neisy（チームネイジー）の、1年間に渡る「まち再発見」プロジェクトの成果を集大成した展覧会です。

山口のまちは、一歩中に入ると、とても狭くて長い路地があちこちに存在しています。そこに迷い込んでいくと、光線がさまざまな隙間をとおして差し込み、地道に咲く不思議な花だったり、古びた釘だったり、捨てられた古いジュースのビンなどが、一瞬目が現れるような鮮やかさで視野に入ってきます。アートマネジメント隊・team neisyは、わたしたちのまち＝山口を、さらによく知るために、そこに隠された感覚や構造を探る散歩プロジェクトを始めました。回数を重ねるごとに気付かされるまちの持つ微細な魅力。それを多くの人に伝えるために、この展覧会では散歩途中に出会った風景やモノを大切な「タカラモノ」として、写真やガラスケース、標本箱に収めて展示します。普段、自転車や自動車で何気なく通り過ぎてしまい、気づかなかった一歩裏側の豊かな世界、その魅力に出会ってみてください。