YCAM爆音映画祭2020
日本最強の爆音映画祭、今年も出現!
繊細な大音響で映画を体感することで、これまでにない映画体験を創造する上映イベントです。
「爆音映画祭」とは、映画批評家の樋口泰人が国内外で開催している上映イベントで、ライブ・コンサート向けの大規模かつ高品質なスピーカーを用いて映画を鑑賞するものです。YCAMでは2013年から毎年開催しており、国内でも最高レベルの音響環境と言われるスタジオAを会場に、毎年工夫に溢れたセッティングで上映をおこなうことから、ファンからは「日本最強」と謳われています。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を乗り越え開催する本年は、2022年に開催される第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館出品作家にも選ばれたアーティストグループ・ダムタイプの18年ぶりの新作パフォーマンス作品『2020』の記録映像の上映も決定。
繊細かつ大迫力の大音響に身を委ねながら、映画を鑑賞する本イベントは、これまで気づくことのなかった作品内で追求されているサウンド面の「核心」を、物語や、画面上の構成とともに体感していく試みです。この機会にぜひご鑑賞ください。
上映作品12作品
作品上映
ジュディ 虹の彼方に
Judy
作品上映
/0
ジュディ 虹の彼方に
Judy
ハリウッド黄金期、『オズの魔法使』の少女ドロシー役でブレイクし、17歳にしてスターの仲間入りを果たした伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの波乱の人生を描く。ラスト7分―魂の「オーバー・ザ・レインボー」は圧巻!第92回アカデミー賞主演女優賞・最優秀主演女優賞(レネー・ゼルウィガー)を受賞。
爆音映画祭主宰・樋口泰人によるコメント
アメリカ芸能界の光と影。その光と影の境界線を千鳥足で歩くジュディ・ガーランドの人生の音。影の中の会話から始まりもはや影であることが光となるような歌声が響く後半へと向かう物語に、胸はひたすら痛み涙は滲み出るばかり。
2019年/イギリス/配給:GAGA
監督: ルパート・グールド
脚本:トム・エッジ
原作:ピーター・キルター
音楽:ガブリエル・ヤーレ
出演:レネー・ゼルウィガー、ジェシー・バックリー、フィン・ウィットロック、ルーファス・シーウェル
作品上映
スウィング・キッズ
Seuwingkizeu
作品上映
/0
スウィング・キッズ
Seuwingkizeu
1951年朝鮮戦争、最大規模の巨済(コジェ)捕虜収容所。戦争中に結成されたタップダンスチームというユニークな題材を基に社会思想の対立、戦争による傷、女性と人種差別などのすべてをダンスを通じて克服し、1つになっていく人々のストーリーを描く。主演はドラマ「100日の郎君様」のド・ギョンス。
爆音映画祭主宰・樋口泰人によるコメント
しいたげられた小さな者たちの夢は鮮烈だ。その強さによってこの現実を変えるタップの音が冒頭からカツーンと響く。そしてそれにジャズが重なり合い映画全体が次第にスイングし始める。世界が変わる音の強さに打ちのめされたい。
2018年/韓国/配給:クロック・ワークス
監督・脚本:カン・ヒョンチョル
出演:ド・ギョンス(D.O)、ジャレッド・グライムス、パク・ヘス、オ・ジョンセ、キム・ミンホ
作品上映
天使 /L'ANGE
L'ange
作品上映
/0
天使 /L'ANGE
L'ange
フランスで「伝説」と呼ばれた映画が、初公開から36年を経てスクリーンに甦る。日本では当時のミニシアターブームとカルト映画人気の潮流にのり、実験映画としては異例の3カ月にわたるロングランを記録。今回はデジタルリマスター版での上映となる。
爆音映画祭主宰・樋口泰人によるコメント
眼には見えない「天使」の存在を示すのは音である。弦楽器のささくれだった摩擦音とダンスするようなパーカッションの軽やかな音がこの映画の肌触りを決定づける。まさに我々の肌近くで天使が舞い踊る、その触感は一生ものだ。
1982年/フランス/配給:ミストラルジャパン
監督・製作・映像:パトリック・ボカノワスキー
音楽:ミシェル・ボカノウスキー
作品上映
マーウェン
Welcome to Marwen
作品上映
/0
マーウェン
Welcome to Marwen
ロバート・ゼメキス監督が知られざる実話をベースにした、21世紀版「フォレスト・ガンプ ⼀期⼀会」の呼び声⾼いヒューマンドラマ。受けた暴行によるPTSDにも苦しむマークは、リハビリのためフィギュアの撮影を始め、自分や友人たち、敵を模した人形を使って空想の世界「マーウェン」を作り上げる。全米が感動したドキュメンタリーを映画化。
爆音映画祭主宰・樋口泰人によるコメント
これほど無駄に銃弾が使われる映画は他にない。人ひとりにいったい何発必要なのか。あきれるほどの銃撃音が主人公の脳内へとわれわれを道案内、現実と妄想とが裏返った世界の現実が、生きることの意味と希望のありかを教えてくれる。
2018年/アメリカ/配給:パルコ
監督・脚本:ロバート・ゼメキス
音楽:アラン・シルベストリ
出演:スティーヴ・カレル、レスリー・マン、ダイアン・クルーガー、メリット・ウェヴァー、ジャネール・モネイ、エイザ・ゴンザレス
作品上映
吉開菜央短編映画集 4作品上映
作品上映
/0
吉開菜央短編映画集
山口県光市出身で映画作家・振付家・ダンサーの吉開菜央の短編映画を特集。米津玄師『Lemon』のMVに出演している謎めいた女性ダンサーが本人であり、また振付も担当している。2019年のカンヌ国際映画祭監督週間短編部門に招待された「Grand Bouquet」を含む4作品を上映。
爆音映画祭主宰・樋口泰人によるコメント
音が近い。吉開菜央の映画を観た人ならだれもが感じるはずだ。その音によって今こことかつてどこかといつかそこでがあっさりと結び付けられる。時間と空間の遠さと断絶をものともしない音。それは幽霊の声と言ってもいいかもしれない。
日本/配給:Incline
作品上映
/4
梨君たまこと牙のゆくえ
映画館の暗闇が、梨を食らう乙女の口腔内になる!?果汁ほとばしる爆裂咀嚼音浴体験!
2018年/一般試写
作品上映
/4
みずのきれいな湖に
雨の降り止まない湖のほとりで、水や、その周りにある空気に身をゆだねて溶けていくからだを捉えた、ダンス・フィルム。
2017年
作品上映
/4
Grand Bouquet
言葉の代わりに花を吐く女。罵詈雑言が飛び交う現代に超巨大な花束を送る、情動と暴力の衝突を描いたヒューマンホラー。
2019年
作品上映
/4
Wheel Music
音がするということは、そこに命があるということだ。この世の全ての尊いノイズを繋ぎ合わせた、ハミングのような日記映画。
2019年
作品上映
WAVES/ウェイブス
Waves
作品上映
/0
WAVES/ウェイブス
Waves
ある夜を境に幸せな日常を失った兄と妹。傷ついた若者たちが、再び愛を信じて生きる希望の物語。スクリーンの中を躍動するサウンド、カラー、ストーリー。監督自身が事前に本編に使用する楽曲のプレイリストを作成し、そこから脚本を着想し製作された。今を映す楽曲が全編を鮮やかに彩る。
爆音映画祭主宰・樋口泰人によるコメント
39曲の使用曲すべてに監督が解説をしたものまでパンフに掲載されているくらい、音楽と物語が密接にかかわる。『ベイビー・ドライバー』のようなマニアックな関りとは違う親密な関係。今ここで生きているその足元にある音が胸を熱くする。
2019年/アメリカ/配給:ファントム・フィルム
監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ
音楽:トレント・レズナー&アッティカス・ロス
出演:ケルヴィン・ハリソン・Jr、テイラー・ラッセル、スターリング・K・ブラウン、レネー・エリス・ゴールズベリー
作品上映
mid90s ミッドナインティーズ
Mid90s
作品上映
/0
mid90s ミッドナインティーズ
Mid90s
1990年代のロサンゼルスで、少年がスケートボードを通して仲間たちと出会い成長していく姿を描く。監督自身が子供時代を過ごした"90年代"の雰囲気と感覚を再現するため、全編16mmフィルムにこだわって撮影された映像も魅力の一つ。ジャンルを超えた当時のヒット曲が満載の、懐かしくも新しい青春映画。
爆音映画祭主宰・樋口泰人によるコメント
おそらく主人公の少年の耳には世界の音がこんなふうに入ってくるのだろう。細切れになった音や音楽の情報量にめまいがする。大人になってしまったものにはわからない世界の空気の肌触り。交通事故シーンの音がやばすぎる!
2018年/アメリカ/配給:トランスフォーマー
監督・脚本:ジョナ・ヒル
音楽:トレント・レズナー&アッティカス・ロス
出演:サニー・スリッチ、キャサリン・ウォーターストン、ルーカス・ヘッジズ、ナケル・スミス
作品上映
ミッドサマー
Midsommar
作品上映
/0
ミッドサマー
Midsommar
5人の大学生が訪れたスウェーデンの奥地で”90年に一度の祝祭”が始まる。白夜の太陽の下、花々が咲き乱れ、優しい住人が陽気に歌い踊る…しかし全ては悪夢の始まりだった…。口コミが広がり異例のロングラン大ヒットを記録した前代未聞のフェスティバルスリラー。
爆音映画祭主宰・樋口泰人によるコメント
まさかこんなことになろうとはと、主人公だけではなく観客も皆思うだろう。その儀式のシーンの酩酊感。地に潜り空に舞う音と声が世界をぐにゃりと曲げる。いや違う。ゆがんだこの世界を本来の姿に戻す、そんな音がそこからは聞こえてくる。
2019年/アメリカ/配給:ファントム・フィルム
監督・脚本:アリ・アスター
音楽:ボビー・クルリック
出演:フローレンス・ピュー、ジャック・レイナー、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー、ウィル・ポールター
作品上映
デッド・ドント・ダイ
The Dead Don't Die
作品上映
/0
デッド・ドント・ダイ
The Dead Don't Die
カンヌ映画祭を破格のサプライズで騒然とさせた鬼才ジムジャー・ムッシュの最新作は、愛すべきオンリーワンのゾンビ・コメディ映画。保安官が3人しかいないアメリカの田舎町に突如ゾンビが出現!ミュージシャンや豪華俳優陣の出演も見どころ。音楽を担当するのは、ジム・ジャームッシュ率いるバンド、スクワール。
爆音映画祭主宰・樋口泰人によるコメント
画面に鳴り響くギターの音はその熱量ではなく冷めた質量でわれわれを圧倒する。ゾンビに覆われた世界で生きていく者たちの想像力の響きと言ったらいいか。そしてそれは、死者として生きることを選ぶ知性の音でもあるのだ。
2019年/スウェーデン・アメリカ合作/配給:ロングライド
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
音楽:スクワール
出演:ビル・マーレイ アダム・ドライバー ティルダ・スウィントン クロエ・セヴィニー スティーヴ・ブシェミ
作品上映
ダムタイプ新作パフォーマンス:2020
作品上映
/0
ダムタイプ新作パフォーマンス:2020
YCAMともゆかりの深いアーティストグループ、ダムタイプの18年ぶりの新作パフォーマンス作品「2020」が爆音映画祭に登場!KYOTO STEAM― 世界文化交流祭― 2020のプログラムのひとつとして、2020年3月に上演を予定していたパフォーマンスを、無観客で収録、編集し映像化。現代の人間社会が直面する事象について、洞察と探求を繰り返した末に完成した本作は、時代の大転換期に生きる私たちに深い思考を促すだろう。
爆音映画祭主宰・樋口泰人によるコメント
あったはずの未来やあり得たはずの過去から途切れ途切れに聞こえてくる言葉にならない音。その小ささと大きさのレンジの幅が、時間と場所と可能性の広がりの大きさを示す。それらの音とともにわれわれの新たな今が生まれるはずだ。
2020年
ダムタイプ Dumb Type
池田亮司、大鹿展明、尾﨑聡、白木良、砂山典子、高谷史郎、高谷桜子、田中真由美、泊博雅、濱哲史、原摩利彦、平井優子、藤本隆行、古舘健、薮内美佐子、アオイヤ マダ・山中透・吉本有輝子
作品上映
空に住む
作品上映
/0
空に住む
「EUREKA ユリイカ」「共喰い」など国際的に高い評価を得る青山真治監督7年ぶりの新作。仕事、人生、そして恋愛のはざまで揺れながら新たな一歩を踏み出していく女性の心の機微が、エチュードのように丁寧に綴られていく。作詞家・小竹正人の同名小説とともに誕生した楽曲「空に住む Living in your sky」を三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEが担当した。
爆音映画祭主宰・樋口泰人によるコメント
冒頭、音が何かをいきなり語り始める。ものすごい物語が始まるわけではない。しかし何気ない日常の小さなひとつひとつが響き合う。幾重にも重なりあうかすかな響きの共鳴。いつかそれが新たな世界を作り出す。夢見る音の物語が始まる。
2020年/日本/配給:アスミック・エース
原作:小竹正人
監督:青山真治
脚本:青山真治、池田千尋
音楽:長嶌寛幸
出演:多部未華子、岸井ゆきの、美村里江、岩田剛典、鶴見辰吾
作品上映
WAR ウォー!!
War
作品上映
/0
WAR ウォー!!
War
世界30ヶ国で大ヒットを記録した、超大作インド映画。敏腕諜報部員の活躍を描き、アクション映画の限界に挑む。数多くのアクション映画のオマージュが満載。インドのお得意のダンス!イケメン!美女!豪華な世界ロケ!従来のインド映画の枠を超え、すべてが集約された最強のエンタメ映画の登場!
爆音映画祭主宰・樋口泰人によるコメント
『ミッション:インポッシブル』でも『ワイルド・スピード』でもいくらでも作り出せる。そんなインド映画の勢いが画面に迸る。大爆音も歌も踊りもある。濃密な空気が世界を揺らす。音はまさに振動であり、その揺れが心を熱くする。
2019年/インド/配給:カルチュア・パブリッシャーズ
監督・脚本:シッダールト・アーナンド
音楽:サンチット・バルバラ、ビシャール-シャカール
出演:リティック・ローシャン、タイガー・シュロフ、ヴァーニー・カプール
上映/イベントスケジュール
上映期間:2020年12月4日(金)〜6日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
12月4日(金) | 11:00〜13:00 |
ジュディ 虹の彼方に |
12月4日(金) | 13:45〜16:00 |
スウィング・キッズ |
12月4日(金) | 16:45〜17:50 |
天使 /L'ANGE |
12月4日(金) | 18:20〜19:20 |
YCAM爆音映画祭2020バックステージツアー 関連イベント |
12月4日(金) | 19:50〜21:50 |
マーウェン |
12月5日(土) | 11:00〜12:10 |
吉開菜央短編映画集 |
12月5日(土) | 12:10〜12:40 |
樋口泰人+吉開菜央トークイベント 関連イベント |
12月5日(土) | 13:30〜15:45 |
WAVES/ウェイブス |
12月5日(土) | 16:30〜17:55 |
mid90s ミッドナインティーズ |
12月5日(土) | 18:40〜21:10 |
ミッドサマー |
12月5日(土) | 21:10〜21:50 |
樋口泰人+降矢聡トークイベント 関連イベント |
12月5日(土) | 22:35〜0:20 |
デッド・ドント・ダイ |
12月6日(日) | 11:00〜12:05 |
ダムタイプ新作パフォーマンス:2020 |
12月6日(日) | 12:05〜12:35 |
樋口泰人+会田大也+大脇理智トークイベント 関連イベント |
12月6日(日) | 13:20〜15:20 |
空に住む |
12月6日(日) | 16:05〜18:40 |
WAR ウォー!! |
作品が見つかりませんでした。 |
チケット情報
チケット発売日
- 一般発売
- 2020年10月10日(土)
料金
1回券
前売り全席指定
- 一般
- 1,300円
- any会員
- 1,100円
- 25歳以下
- 1,100円
- 特別割引
- 1,100円
当日全席指定
- 一般
- 1,500円
- any会員
- 1,300円
- 25歳以下
- 1,300円
- 特別割引
- 1,300円
前売券の販売は12月3日19時まで。 当日券は各上映作品の上映当日10時から 窓口で販売開始。
3回券
前売り全席指定
- 一般
- 3,600円
- any会員
- 3,000円
- 25歳以下
- 3,000円
- 特別割引
- 3,000円
前売券の販売は12月3日19時まで。 3作品をあらかじめご指定していただきます。
備考
- ご購入後の返金不可
- YCAMシネマの招待券は使用不可
- YCAMシネマのポイントカードは押印対象外
- 3回券はバックステージツアーで使用不可
- 「YCAM爆音映画祭2020バックステージツアー」のチケットをお買い求めの方は、終了後の『マーウェン』の上映もそのままご覧いただけます
基本情報
上映期間 |
2020年12月4日(金)〜6日(日) |
会場 |
スタジオA |
上映作品 | 12作品 |
関連イベント | 4イベント |
チケット情報 | 有料 |
チケット発売日 |
一般発売 2020年10月10日(土) |
託児サービス |
イベント開催初日の1週間前までにチケットインフォメーション窓口かお電話にてご予約ください。
|
プレスリリース |
|
クレジット |
監修:樋口泰人(爆音映画祭・boid主宰) |