大岡作品を映画で観る―大岡昇平原作映画特集
中原中也記念館で開催する特別企画展「大岡昇平と中原中也」にあわせて、大岡昇平の小説を原作とした映画3作品を上映します。
代表的な大岡作品としてあげられる『俘虜記』『レイテ戦記』などの戦争ものは、大岡自身の戦争体験により生み出された作品です。今回は大岡原作の『野火』を2014年に映画化した塚本晋也監督にご登壇いただき、「野火」や大岡文学についてのお話をお聞きします。また、発売当時ベストセラーとなった小説を映画化した『武蔵野夫人』や『花影』も上映。大岡昇平の幅広い世界をご堪能ください。
上映作品3作品
作品上映
花影
作品上映
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花影
名匠、川島雄三による傑作メロドラマ。
銀座のバー「トンボ」の女給、葉子。彼女の美貌は三十代を迎えてもなお衰えを見せず、言い寄る男も絶えない。葉子は男たちに優しく尽くすが、なぜか上手くいかない。銀座の街にやって来る男たちに翻弄され、絶望の淵に落ちていく葉子。夜の街に生きる女の哀しみを演じきる、池内淳子の代表作。
1961年/日本/99分/カラー/35ミリフィルム上映/提供:東宝
監督:川島雄三
原作:大岡昇平
脚本:菊島隆三
撮影:岡崎宏三
美術:小島基司
音楽:池野成
出演:池内淳子、佐野周二、池部良、三橋達也、高島忠夫、淡島千景
作品上映
武蔵野夫人
作品上映
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武蔵野夫人
武蔵野の自然を舞台にした田中絹代主演、溝口健二監督作。
武蔵野の高台の家に住む、道子と夫・秋山の仲は冷めてしまっていた。そんな折、道子の従弟・勉が復員してくる。道子と勉は互いに男女として意識しあうようになるが…。貞淑を貫くべきか、真実の愛に生きるべきか、入り乱れる恋愛関係はやがて破滅へと向かう。成瀬巳喜男監督作品で知られる玉井正夫の撮影も素晴らしい一品。
1951年/日本/88分/モノクロ/35ミリフィルム上映/提供:東宝
監督:溝口健二
原作:大岡昇平
脚本:依田義賢
脚色:福田恆存
撮影:玉井正夫
音楽:早坂文雄
出演:田中絹代、森雅之、山村聡、轟夕起子、中村美那子
作品上映
野火
作品上映
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野火
なぜ大地を血で汚すのか
第二次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。日本軍の敗戦が色濃くなった中、田村一等兵(塚本晋也)は結核を患い、部隊を追い出されて野戦病院行きを余儀なくされる。負傷兵だらけで食料も困窮している最中、少ない食料しか持ち合わせていない田村は追い出され、ふたたび戻った部隊からも入隊を拒否される。原野を彷徨い、空腹と孤独、そして容赦なく照りつける太陽の熱さと戦いながら、田村が見たものとは。
長年映画化を熱望してきた大岡昇平の原作を監督自身が自主製作にて完成させ、ロングランヒットとなった。
第89回キネマ旬報日本映画ベスト・テン2位
2014年/日本/87分/製作・配給:海獣シアター
監督・脚本・編集・撮影・製作・主演:塚本晋也
音楽:石川忠
出演:リリー・フランキー、中村達也、森優作
上映/イベントスケジュール
上映期間:2018年8月3日(金)〜5日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
8月3日(金) | 11:00〜12:39 |
花影 |
8月3日(金) | 13:30〜14:58 |
武蔵野夫人 |
8月4日(土) | 13:30〜15:09 |
花影 |
8月4日(土) | 15:40〜17:08 |
武蔵野夫人 |
8月4日(土) | 17:40〜19:07 |
野火 |
8月4日(土) | 19:10〜20:10 |
塚本晋也トークイベント 関連イベント |
8月5日(日) | 13:30〜15:57 |
野火 +野火メイキング映像上映 |
作品が見つかりませんでした。 |
チケット情報
料金
料金
- 一般
- 1,000円
- any会員
- 500円
- 特別割引
- 500円
- 25歳以下
- 500円
- 中原中也記念館の入館チケットの半券をお持ちの方
- 500円
備考
チケットの購入方法についてはこちらをご覧ください
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
上映期間 |
2018年8月3日(金)〜5日(日) |
上映作品 | 3作品 |
関連イベント | 1イベント |
チケット情報 | 有料 |