金曜夜のYCAMシネクラブ vol.19

雪で覆われた青森の山あいにある小さな町。父親が働く漁業市場に自分が描いた絵を届けるため、少年は雪に埋もれた道なき道をさまよい始める。日仏の若手新鋭監督が、青森で生まれ育った人々と限られたスタッフとともに製作。大人になるにつれて失っていく、子どもだけが持っている、ある種、動物的ともいえる豊かな感覚、そこに流れる無限に近い時間が蘇る、瑞々しい野心作。

映画研究会に所属しながら映画を1本も撮れていない大学3年生の「僕」は、4年に1度新歓合宿時に現れる「怪談の少女」の逸話を知る。彼女に出会うと衝動的に映画を撮りたくなり、彼女と作った映画は必ず大傑作になるという。合宿当日、彼女に出会った「僕」は、まわりを巻き込みながら映画を撮り始める。長編デビュー作『花に嵐』でカルト的人気を誇った岩切監督最新作。

集音マイクがそこかしこに仕掛けられた奇妙な施設。呼び集められたのはかつて「あの世に触れた」経験を持つ男女たち。強すぎる霊気のために一切のデジタル機器が通用しないこの場所で、静かにアナログのテープが彼らの様子を記録し始める。脚本家として『リング』『女優霊』でJホラーというジャンルを確立させた高橋監督が仕掛ける恐怖の革命！