YCAM名画座 vol.6
永遠のオリヴェイラ:マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集
オリヴェイラは世界最大の映画作家である―蓮實重彦
映画史上現役最長老として70歳代以降もコンスタントに新作を発表し続けた、驚異のポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ(1908年〜2015年)。本特集ではオリヴェイラの長編5作品+短編1作品を上映します。
上映作品5作品
作品上映
アンジェリカの微笑み
The Strange Case of Angelica
作品上映
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アンジェリカの微笑み
The Strange Case of Angelica
オリヴェイラ101歳の時に撮られた、ミステリアスで驚くほど瑞々しい愛の幻想譚
ポルトガル・ドウロ河流域の小さな町。カメラが趣味の青年イザクは、若くして亡くなった娘アンジェリカの写真撮影を依頼される。花束を手に抱えて横たわる娘にカメラを向けると、突然瞼を開きイザクに微笑みかける。その瞬間イザクは恋に落ち、アンジェリカの虜になってしまう。
第63回カンヌ国際映画祭ある視点部門オープニング作品
2010年/ポルトガル=スペイン=フランス=ブラジル/97分/DCP上映/カラー/配給:クレストインターナショナル
監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影:サビーヌ・ランスラン
出演:リカルド・トレパ、ピラール・ロペス・デ・アジャラ、レオノール・シルヴェイラ、ルイス・ミゲル・シントラ
作品上映
レステロの老人+アニキ・ボボ 2作品上映
作品上映
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レステロの老人+アニキ・ボボ
作品上映
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レステロの老人
O Velho do Restelo
異なる時代を生きた実在の文学者4人がポルトガルの過去と未来について語り合う
ポルトガルの大航海時代を詠った国民詩人カモンイス、「ドン・キホーテ」の作者セルヴァンテス、『破滅の愛』の原作者である19世紀ポルトガル・ロマン派の小説家カステロ・ブランコ、20世紀初頭の詩人パスコアイス。4人の文学者がポルトガルの過去と未来について語り合う。「レステロの老人」とは、大航海時代の栄光に異を唱える人物として、カモンイスの詩『ウズ・ルジアダス』の中に登場する。
2014年/フランス=ポルトガル/19分/カラー/デジタル上映/フィルム提供:一般社団法人コミュニティシネマセンター
監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影:レナート・ベルタ
出演:ルイス・ミゲル・シントラ、リカルド・トレパ、ディオゴ・ドーリア
作品上映
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アニキ・ボボ
Aniki Bóbó
ネオレアリズモの先駆的作品と評される初長篇デビュー作
陽光降り注ぐポルトの街を舞台に、躍動するアナーキーな少年少女たちを縦横無尽に活写してネオレアリズモの先駆的作品と見なされる。「アニキ・ボボ」とは警官・泥棒という遊びの名前。幼い恋の冒険を「罪悪」と「友愛」の寓意へ変貌させる演出のスケール感はすでにして巨大。
1942年/ポルトガル/71分/モノクロ/35ミリフィルム上映/フィルム提供:一般社団法人コミュニティシネマセンター
監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影:アントニオ・メンデス
出演:ナシメント・フェルナンデス、フェルナンダ・マトス、オラシオ・シルヴァ
作品上映
フランシスカ
Francisca
作品上映
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フランシスカ
Francisca
オリヴェイラ監督がプロデューサー・パウロ・ブランコと初めて組んだ大作
1850年代のポルト。小説家カミーロ・カステロ・ブランコと友人のジョゼ・アウグスト、そして「フランシスカ」と呼ばれる英国人の娘ファニー・オーウェン、実際にあった3人の恋の物語をもとに、アグスティナ・ベッサ=ルイスが書いた小説「ファニー・オーウェン」の映画化作品。2人の男に愛されたフランシスカはジョゼを選ぶが、3人の関係は悲劇的な結末を迎える。
1981年/ポルトガル/166分/カラー/35ミリフィルム上映/フィルム提供:一般社団法人コミュニティシネマセンター
監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ
出演:テレサ・メネデス、ディオゴ・ドーリア、マリオ・バローゾ
作品上映
アブラハム渓谷
Vale Abraão
作品上映
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アブラハム渓谷
Vale Abraão
オリヴェイラ監督渾身の3時間超の代表作!
フロベール「ボヴァリー夫人」をもとにポルトガル文学の巨匠アグスティナ・ベッサ=ルイスが原作を執筆。彫琢された言葉の響きとオリヴェイラの完璧な映像が火花を散らす“文芸映画”の最高峰。監督が追求し続ける女性美が、主人公エマを演じるレオノール・シルヴェイラと洗濯女を演じるイザベル・ルトの両極に具現する。
1993年/ポルトガル=フランス=スイス/188分/カラー/35ミリフィルム上映/フィルム提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ
原作:アグスティナ・ベッサ=ルイス
撮影:マリオ・バローゾ
出演:レオノール・シルヴェイラ、セシル・サンス・ド・アルバ、ルイス・ミゲル・シントラ
作品上映
カニバイシュ
Os Canibais
作品上映
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カニバイシュ
Os Canibais
貴族社会への痛烈な諷刺をオペラとして描く怪作!
『過去と現在』から音楽を担当してきたジョアン・パエスとともに作られたオペラ・ブッファ映画。厳かに進行する貴族たちの晩餐会は、やがて、タイトルが予告する驚愕の食人場面へ。人間と動物、人間と機械、見せかけと本質…ヴァイオリンの調べに乗ってあらゆる境界が軽々と侵される。
《「カニバイシュ」本編上映前に、編集者のヴァレリー・ロワズルー氏によってほぼ全てのオリヴェイラ作品から編集した「オマージュ映像」(11分)を上映いたします》
1988年/ポルトガル/91分/カラー/35ミリフィルム上映
監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影:マリオ・バローゾ
出演:ルイス・ミゲル・シントラ、レオノール・シルヴェイラ、ディオゴ・ドーリア
上映/イベントスケジュール
上映期間:2017年2月18日(土)〜26日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
2月18日(土) | 13:30〜16:16 |
フランシスカ |
2月18日(土) | 17:00〜18:30 |
レステロの老人+アニキ・ボボ |
2月18日(土) | 19:10〜20:47 |
アンジェリカの微笑み |
2月19日(日) | 13:30〜16:38 |
アブラハム渓谷 |
2月19日(日) | 17:20〜19:02 |
カニバイシュ |
2月24日(金) | 13:30〜15:07 |
アンジェリカの微笑み |
2月25日(土) | 13:30〜15:07 |
アンジェリカの微笑み |
2月25日(土) | 16:00〜17:42 |
カニバイシュ |
2月25日(土) | 18:20〜19:50 |
レステロの老人+アニキ・ボボ |
2月26日(日) | 13:30〜15:07 |
アンジェリカの微笑み |
2月26日(日) | 16:00〜18:46 |
フランシスカ |
作品が見つかりませんでした。 |
チケット情報
料金
料金
- 一般
- 1,000円
- any会員
- 500円
- 特別割引
- 500円
- 25歳以下
- 500円
アンジェリカの微笑み
- 一般
- 1,300円
- any会員
- 800円
- 特別割引
- 800円
- 25歳以下
- 800円
備考
チケットの購入方法についてはこちらをご覧ください
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
上映期間 |
2017年2月18日(土)〜26日(日) |
上映作品 | 5作品 |
チケット情報 | 有料 |
備考 |
「レステロの老人」と「アニキ・ボボ」は2作品(連続上映)で1プログラムとなります |
クレジット |
主催:山口市、公益財団法人山口市文化振興財団、一般社団法人コミュニティシネマセンター |