ダイアローグの引力
ドラマを生む登場人物の対話(ダイアローグ)
国際的に高い評価を得る映画作家の4本の新作を紹介
上映作品4作品
作品上映
ハッピーアワー
作品上映
/0
ハッピーアワー
4人の女性たちが直面するそれぞれの人生の岐路
演技経験のない4人の女性たちが、歴史あるロカルノ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した話題作
30代も後半を迎えた、あかり、桜子、芙美、純の4人は、なんでも話せる親友同士だと思っていた。純の秘密を知るまでは…。彼女たちの動揺は、それぞれの人生をも大きく動かすきっかけとなっていく。4人は有馬温泉へ旅行に出かけ、長い夜に彼女たちは問いかける。私は本当になりたかった私なの?
本作は市民参加による「即興演技ワークショップ in Kobe」から誕生した。ほとんどの登場人物を演技未経験者がつとめ、5時間17分の異例の上映時間でありながら、話題が話題を呼び12月からのロードショーもスマッシュヒット中。2015年度キネマ旬報ベスト・テン第3位を得て、国内でも異例の快挙となっている。これまでにない試みで映画をつくりあげたのは、映画学校の生徒たちを起用した4時間を超える大作『親密さ』や、トータル7時間を超える東北記録映画三部作(『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』)など、常に挑発的な作品づくりを続けてきた濱口竜介。また蜷川幸雄作品の劇音楽を数々手がけてきた阿部海太郎の音楽も映画を彩る。
主人公の4人それぞれの家庭や仕事、人間関係を丁寧に描きながら、どこにでもいる「普通」の女性たちが抱える不安や悩みを、緊張感あふれるドラマとして見事に表現してみせた。今の私は本当になりたかった自分なのか?本当に伝えたいことを言葉にできているのか?ゆっくりと、迷いながら発せられる彼女たちの一言一言が、観ている者にスリリングな感動を届けてくれる。
第68回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門 最優秀女優賞、脚本スペシャル・メンション受賞
2015年/日本/317分(第1部:106分・第2部:96分・第3部:115分)/製作・配給 : 神戸ワークショップシネマプロジェクト(NEOPA, fictive)
監督:濱口竜介
脚本:はたのこうぼう(濱口竜介・野原位・高橋知由)
撮影:北川喜雄
録音 : 松野泉
照明 : 秋山恵二郎
音楽 : 阿部海太郎
特別協力:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)、Gateway for Directors Japan
出演:田中幸恵、菊池葉月、三原麻衣子、川村りら
作品上映
アクトレス 女たちの舞台
Clouds of Sils Maria
作品上映
/0
アクトレス 女たちの舞台
Clouds of Sils Maria
華やかな芸能界で生きる大女優の孤独と葛藤を、ジュリエット・ビノシュ×クリステン・スチュワート×クロエ・グレース・モレッツの豪華女優陣の競演で描く
有能なマネージャーのバレンティーヌと二人三脚で日々の仕事をこなすベテラン女優マリアは、自分が女優として成功するきっかけとなった作品のリメイクへの出演依頼を受ける。しかし、マリアに与えられたのはかつて自分が演じた若き美女シグリッド役ではなく、彼女の中年の上司ヘレナ役だった。
フランス映画界の若き巨匠オリヴィエ・アサイヤスが、終生のテーマである「過ぎゆく時間」に関して新たなアプローチを試みた最新作。かつて一世を風靡した大女優の孤独と葛藤を描く本作の企画を打診したのは、主演のジュリエット・ビノシュ。ヨーロッパはもちろん、ハリウッドでも活躍する国際派の売れっ子女優を、セルフパロディの如く軽妙に演じている。マリアのマネージャー役にクリステン・スチュワート(『トワイライト』)、リメイク版の舞台で、かつてマリアが扮した若いヒロイン、シグリッド役に指名される新進ハリウッド女優ジョアン・エリスを演じるのはクロエ・グレース・モレッツ(『キック・アス』『キャリー』)。
フランスのファッション・ブランド、シャネルが授賞式のシーンでマリアが纏うドレスやジュエリーをはじめ、劇中で使用されるコスチュームを提供、メイクアップも担当しているのにも注目。
第67回カンヌ映画祭コンペティション部門正式出品
2014年/フランス・スイス・ドイツ/124分/配給:トランスフォーマー
監督・脚本:オリヴィエ・アサイヤス
出演:ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツ
作品上映
知らない、ふたり
作品上映
/0
知らない、ふたり
独特な会話のテンポで7人の男女の思いが絡み合う
新世代の恋愛映画監督・今泉力哉が描く、すれ違いの群像劇
靴職人見習いの韓国人青年レオンは、ある日酔っぱらった女性ソナに絡まれ、その後なぜか彼女のことが忘れられない。レオンと同じ店で働く日本人女性の小風は、密かにレオンに思いを寄せていたが、そんな小風にソナの壊れた靴を直しにきた客サンスが一目ぼれする。韓国の人気アイドルグループ「NU'EST」のレンが本作で日本映画デビュー。
第28回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門出品
2015年/日本/106分/配給:CAMDEN、日活
監督・脚本:今泉力哉
撮影:岩永洋
音楽:アルプ(木下美紗都、石塚周太)
主題歌:「Cherry」NU'EST(アリオラジャパン)
出演:レン、青柳文子、韓英恵、ミンヒョン、JR、芹澤興人、木南晴夏
作品上映
雪の轍
Kış Uykusu
作品上映
/0
雪の轍
Kış Uykusu
愛すること、赦すこと
カンヌ最高賞を得た3時間16分の重厚な会話劇
世界遺産のトルコ・カッパドキアに佇むホテル。親から膨大な資産を受け継ぎ、ホテルのオーナーとして何不自由なく暮らす元舞台俳優のアイドゥン。雪に深く閉じられた密室で、若く美しい妻、同居する妹との終わらない会話が始まり、次第に人間の本質を浮き彫りにしていく。文豪チェーホフの著作に着想を得て、カッパドキアの地名の由来になった馬、シェイクスピアの一節、そしてあたり一面を白く染める雪などのモチーフをちりばめ、さらにシューベルトのピアノソナタ第20番の旋律とともに、裕福なものとそうでないもの、西洋的な世界とイスラム的な世界、男と女、老いと若さ、エゴイズムとプライド、そして愛と憎しみといった様々な普遍的要素が対峙されていく。トルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイランの日本初公開作品。
第67回カンヌ映画祭コンペティション部門パルム・ドール大賞(最高賞)受賞
2014年/トルコ・フランス・ドイツ/196分/配給:ビターズ・エンド
監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
脚本:エブル・ジェイラン、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
出演:ハルク・ビルギネル、メリサ・ソゼン、デメット・アクバァ、ネジャット・イシレル
上映/イベントスケジュール
上映期間:2016年2月11日(木)〜3月27日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
2月11日(木) | 13:30〜15:16 |
ハッピーアワー [第1部] |
2月11日(木) | 15:40〜17:16 |
ハッピーアワー [第2部] |
2月11日(木) | 18:00〜19:55 |
ハッピーアワー [第3部] |
2月13日(土) | 15:30〜17:34 |
アクトレス 女たちの舞台 |
2月13日(土) | 18:00〜19:46 |
知らない、ふたり |
2月14日(日) | 13:30〜15:16 |
ハッピーアワー [第1部] |
2月14日(日) | 15:40〜17:16 |
ハッピーアワー [第2部] |
2月14日(日) | 18:00〜19:55 |
ハッピーアワー [第3部] |
2月19日(金) | 13:00〜15:04 |
アクトレス 女たちの舞台 |
2月19日(金) | 15:40〜18:56 |
雪の轍 |
2月20日(土) | 13:30〜16:46 |
雪の轍 |
2月20日(土) | 17:30〜19:34 |
アクトレス 女たちの舞台 |
2月21日(日) | 13:30〜15:34 |
アクトレス 女たちの舞台 |
2月21日(日) | 16:00〜19:16 |
雪の轍 |
2月27日(土) | 13:30〜15:16 |
ハッピーアワー [第1部] |
2月27日(土) | 15:40〜17:16 |
ハッピーアワー [第2部] |
2月27日(土) | 18:00〜19:55 |
ハッピーアワー [第3部] |
3月27日(日) | 13:30〜15:16 |
ハッピーアワー [第1部] |
3月27日(日) | 15:40〜17:16 |
ハッピーアワー [第2部] |
3月27日(日) | 18:00〜19:55 |
ハッピーアワー [第3部] |
作品が見つかりませんでした。 |
チケット情報
料金
当日
- 一般
- 1,300円
- any会員
- 800円
- 特別割引
- 800円
- 25歳以下
- 800円
備考
チケットは当日券のみ。館内2階・スタジオC前の券売機でご購入ください。
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
上映期間 |
2016年2月11日(木)〜3月27日(日) |
上映作品 | 4作品 |
チケット情報 | 有料 |