YCAM爆音映画祭2015〜未知との遭遇!
繊細な大音量で映画を観る目が変わる!
全国各所で開催されている「爆音映画祭」が、YCAMで3度目の開催。YCAMが誇る充実の音響設備を十全に用い、繊細に調整された大音響の中で映画を体験する「爆音映画祭」では、その映画における音の核心はどこにあるのかを追求していきます。
今年のテーマは「未知との遭遇!」。常に映画の技術革新の中心にあるアメリカ映画の傑作を中心に、初体験の方も、久しぶりの再見の方も、未知のクオリティのYCAMの「爆音」で体感してください!
上映作品8作品
作品上映
THE COCKPIT
作品上映
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THE COCKPIT
ミュージシャンたちは楽器やマシンを操縦して「音楽」という道を作り出す。マシンに座る彼らの正面に置かれたカメラは、まさに彼らの視界の先に広がる音の荒野の側に置かれていることになる。そしてそれを見る私たちも。つまり私たちという荒野から、この映画の音楽は生まれるのだ。これはこの映画を観る私たちの音楽だ。
2014年/日本/64分/日本語/DCP/企画:愛知芸術文化センター/配給・宣伝:岩井秀世、PIGDOM
監督・編集:三宅唱
撮影:鈴木淳哉、三宅唱
整音:黄永昌
プロデューサー:松井宏
出演:OMSB(SIMILAB)、Bim(THE OTOGIBANASHI'S)、Hi'Spec(SIMILAB)、VaVa(CDS)、Heiyuu(CDS)
作品上映
未知との遭遇
CLOSE ENCOUNTERS OF THE THIRD KIND
作品上映
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未知との遭遇
CLOSE ENCOUNTERS OF THE THIRD KIND
映画における未知なるものとは、つまり「見たことのないもの」のことだ。見たこのないものをどう見せるか。音の役割は大きい。冒頭の砂嵐の轟音から、誰もが一度は聞いたことのあるはずのあの音階まで、音が映画を引っ張り続ける。映画のエンジンとしての音。そしてようやくぼんやりとした広がりが、ひとつの形をとり始める。
1977年/アメリカ/135分/英語(日本語字幕)/デジタル上映/提供:M.M.C.
監督・脚本:スティーブン・スピルバーグ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:リチャード・ドレイファス、フランソワ・トリュフォー、テリー・ガー、メリンダ・ディロン
作品上映
恐怖分子(デジタルリマスター版)
恐怖份子|Terrorizers
作品上映
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恐怖分子(デジタルリマスター版)
恐怖份子|Terrorizers
[爆音初上映!]
視覚化された音に圧倒される。薄暗がりの中、アパートの窓のカーテンがふと揺れる。その揺らめきの中に込められた圧倒的なそよ風の音。もちろんそれが「音」として聞こえるわけではない。しかしただそのカーテンの揺れだけで、わたしたちは窓外の世界と一体になる。以降、わたしたちの聴覚は視覚によって全開になるだろう。
1986年/香港=台湾/109分/台湾語(日本語字幕)/DCP上映/配給:フルモテルモ、コピアポア・フィルム/提供:ワコー
監督・脚本:エドワード・ヤン 音楽:ウォン・シャオリン 録音:ドゥ・ドゥチー
出演:コラ・ミャオ、リー・リーチュン、チン・シーチェ、クー・パオミン、ワン・アン
作品上映
時計じかけのオレンジ
A CLOCKWORK ORANGE
作品上映
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時計じかけのオレンジ
A CLOCKWORK ORANGE
物語の内容に合わせたのだろうか、音は映画を観るためのものというより、わたしたちの意識を混乱させるためのツールとして、映画から飛び出してくる。「音」というモノがカツンカツンとぶつかってくる。それを避けたりあるいは見事にぶつけられたりしながら、気が付くとわたしたちの意識は見事に覚醒させられているはずだ。
1971年/イギリス/137分/英語(日本語字幕)/DCP上映/提供:キネマ旬報DD
監督・製作・脚本:スタンリー・キューブリック
音楽:ウォルター・カーロス
出演:マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、エイドリアン・コリ、マイケル・ベイツ
作品上映
オールナイト上映 3作品上映
作品上映
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オールナイト上映
ホラー作品3本立てのオールナイト上映です。
22:30〜0:28:エクソシスト2
1:00〜2:37:イグジステンズ
3:10〜5:33:シャイニング
作品上映
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エクソシスト2
The Exorcist II: The Heretic
[爆音初上映!]
見えない何かと戦い続けた1作目に対し、2作目でそれは視覚化される。モンスターの姿ではなく、小さなイナゴという姿で。世界には善いイナゴと悪いイナゴがいるという単純な二分論は、善は悪を引き寄せるという教訓によって乱暴に粉砕される。そこに境界線が引かれることによって聞こえてくる、わかちえない音の渦があるのだ。
1977年/アメリカ/118分/英語(日本語字幕)/提供:boid
監督・製作:ジョン・ブアマン
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:リチャード・バートン、リンダ・ブレア、ルイーズ・フレッチャー、マックス・フォン・シドー
作品上映
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イグジステンズ
eXistenZ
[爆音初上映!]
ある装置を付けた瞬間、現実とゲームとが溶け合い区別がつかなくなる。そんな物語が示すのは、映画もまたそんな装置のひとつであるということだ。映画と関わったその時から、わたしたちの現実は映画と溶け合い、脳も身体もすべてがあらゆるものへとつながりあらゆるものから情報を受け取る。そのとろけるような体感とともに。
1999年/カナダ=イギリス/97分/英語(日本語字幕)/デジタル上映/提供:是空
監督・製作・脚本:デヴィッド・クローネンバーグ
音楽:ハワード・ショア
出演:ジェニファー・ジェイソン・リー、ジュード・ロウ、イアン・ホルム、ウィレム・デフォー
作品上映
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シャイニング
The Shining
音が降ってくる。そうとしか言いようのない世界が展開する。雪に閉ざされたホテルの中の密閉感は、その音の発生源の遠さ、外部性を示すためだけに作られたものだと言いたくもなる。今ここではないどこかから、時と空間を超えてやってくる音。映画はそれを示すことができる。通路としての映画。それを見る私たちの五感も拡張する。
1980年/イギリス/143分/英語(日本語字幕)/提供:boid
監督・製作・脚本:スタンリー・キューブリック
原作:スティーヴン・キング
音楽:ベラ・バートク、ウェンディ・カーロス、レイチェル・エルキンド
出演:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、ダニー・ロイド
作品上映
ソレダケ/that's it
作品上映
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ソレダケ/that's it
このそっけないタイトルに似合わない、大量の音が押し寄せてくる。bloodthirsty butchersの音楽を元にしたストーリーは、もはや音楽そのものとして、見えない何か、そこにいたはずなのにいなくなってしまった誰かの息遣いを伝える。轟音の中からぼんやりと見えてくる風景。何かが生まれ、そして還る場所が浮かび上がる。
2015年/日本/110分/日本語/配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
監督:石井岳龍 楽曲:bloodthirsty butchers
出演:染谷将太、水野絵梨奈、渋川清彦、村上淳、綾野剛
作品上映
リヴァイアサン
LEVIATHAN
作品上映
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リヴァイアサン
LEVIATHAN
これまでならあり得ない場所に置かれたカメラが映し出す漁船の風景は、観る側の足元さえ揺るがす動き。そこではあらゆるものが動き、変容し、この世界の外側の何かと触れ合う。生と死とが直接混じりあう場所と言ったらいいか。そこから聞こえてくるのは、果たしてこの世の音なのかあの世の音なのか、誰にもわからない。
2012年/アメリカ=フランス=イギリス/87分/英語(日本語字幕)/提供:東風
監督・製作・撮影・編集:ルーシァン・キャステーヌ=テイラー、ヴェレナ・パラヴェル
サウンドデザイン:ジャコブ・リビコフ
作品上映
地獄の黙示録 劇場公開版
Apocalypse Now
作品上映
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地獄の黙示録 劇場公開版
Apocalypse Now
これまで爆音で何度も上映してきた『地獄の黙示録』。今回は、初公開時と同じヴァージョンにて。この版での爆音上映は初めてであるだけでなく、初公開以来この版が上映されることはほとんどなく、それだけでも貴重な機会。ヴェトナムという場所を舞台に、アメリカの闇の奥へと進む映画のさらに深い闇の音。震えて聴け。
富田克也&相澤虎之助によるアフタートーク
本作の上映終了後には、映画監督/脚本家の富田克也と相澤虎之助(ともに空族/映画『バンコクナイツ』『サウダーヂ』)によるトークイベントを開催します。
1979年/アメリカ/147分/英語(日本語字幕)
提供:吉祥寺バウスシアター
配給:boid
監督・製作・脚本・音楽:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:ジョン・ミリアス 撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
音楽:カーマイン・コッポラ サウンドデザイン:ウォルター・マーチ
出演:マーロン・ブランド、マーティン・シーン、デニス・ホッパー、ロバート・デュバル
上映/イベントスケジュール
上映期間:2015年8月28日(金)〜30日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
8月28日(金) | 19:00〜20:04 |
THE COCKPIT |
8月28日(金) | 20:10〜 |
無声映画ライブ上映 開演 関連イベント |
8月29日(土) | 13:30〜15:45 |
未知との遭遇 |
8月29日(土) | 16:30〜18:19 |
恐怖分子(デジタルリマスター版) |
8月29日(土) | 19:30〜21:47 |
時計じかけのオレンジ |
8月29日(土) | 22:30〜5:33 |
オールナイト上映 |
8月30日(日) | 13:30〜15:20 |
ソレダケ/that's it |
8月30日(日) | 15:20〜15:50 |
石井岳龍トークイベント 関連イベント |
8月30日(日) | 16:30〜17:57 |
リヴァイアサン |
8月30日(日) | 19:00〜21:27 |
地獄の黙示録 劇場公開版 |
8月30日(日) | 21:30〜22:00 |
富田克也&相澤虎之助トークイベント 関連イベント |
作品が見つかりませんでした。 |
チケット情報
料金
1回券
前売+当日全席自由
- 一般
- 1,300円
- any会員
- 800円
- 特別割引
- 800円
- 25歳以下
- 800円
ご覧になる作品をご指定ください。オープニング上映、クロージング上映およびオールナイト上映は特別料金となります。
チケットコード
- セブンコード(セブンチケット)
- 039-711
- Pコード(チケットぴあ)
- 554-535
3回券
前売り全席自由
- 一般
- 3,000円
- any会員
- 2,100円
- 特別割引
- 2,100円
- 25歳以下
- 2,100円
※8月29日(土)のオールナイト上映には使用不可。 ※オープニング作品とクロージング作品の観覧には使用可能です。
フリーパス
前売り全席自由
- 一般
- 5,800円
- any会員
- 4,000円
- 特別割引
- 4,000円
- 25歳以下
- 4,000円
※オープニング、クロージング、オールナイトの各特別料金上映を含むすべての上映に入場できます! ※各日ごとに、受付にてご覧になる回のチケットを引換の上ご入場ください。 ※フリーパスは8月27日(木)19:00までの販売となります。また規定枚数に達し次第、予定よりも早く販売を終了する場合がございます。
THE COCKPIT
前売+当日全席自由
- 一般
- 1,800円
- any会員
- 1,300円
- 特別割引
- 1,300円
- 25歳以下
- 1,300円
地獄の黙示録 劇場公開版
前売+当日全席自由
- 一般
- 1,800円
- any会員
- 1,300円
- 特別割引
- 1,300円
- 25歳以下
- 1,300円
備考
チケットの購入方法についてはこちらをご覧ください
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
上映期間 |
2015年8月28日(金)〜30日(日) |
会場 |
スタジオA |
上映作品 | 8作品 |
関連イベント | 3イベント |
チケット情報 | 有料 |
クレジット |
監修:樋口泰人(boid/爆音映画祭主宰) |