韓国映画の恋愛事情―ホン・サンスとキム・ギドクの場合
韓国映画の「水」と「油」とも称されるホン・サンス(1961年生まれ)とキム・ギドク(1960年生まれ)(「キネマ旬報」2014年12月15日号)。世界で評価される両監督の共通するテーマでもある「恋愛」と「性」について描いた最新公開作4作品を一挙上映します。
上映作品4作品
作品上映
ヘウォンの恋愛日記
누구의 딸도 아닌 해원
作品上映
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ヘウォンの恋愛日記
누구의 딸도 아닌 해원
わたしはいつも日記をつけている。でも日記を書いているとなんだか眠くなってしまって―。ヘウォンは大学生。妻子ある教授、ソンジュンとの秘密の関係を終わらせたいと思っている。そんな矢先、カナダに移住する母親とソウルで最後のひと時を過ごすことになったヘウォン。母親との別れの後、寂しくなって落ち込んだ彼女は、寂しさをまぎらわすかのようにソンジュンに連絡してしまうのだった。久しぶりに会ったふたりが夜の街を歩いていると、偶然クラスメイトたちに出くわしてしまう。明らかになるふたりの関係。ソンジュンは駆け落ちしようと言いだすのだが...。
主人公ヘウォンはモデルでも活躍し『超能力者』で映画デビューを飾った新星チョン・ウンチェ。
第63回ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品
2013年/韓国/90分/配給:ビターズ・エンド
監督・脚本:ホン・サンス
撮影:キム・ヒョング、パク・ホンニョル
音楽:チョン・ヨンジン
出演:チョン・ウンチェ、イ・ソンギュン、ユ・ジュンサン、イェ・ジウォン、ジェーン・バーキン
作品上映
ソニはご機嫌ななめ
우리 선희
作品上映
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ソニはご機嫌ななめ
우리 선희
韓国公開時は女性たちが熱く反応、愛すべき小悪魔キャラ、ソニが圧倒的な共感を呼び、ホン・サンス監督作品史上最大のヒットとなった。新たなホン・サンス作品のミューズとチョン・ユミ(『トガニ 幼き瞳の告発』『教授とわたし、そして映画』『3人のアンヌ』)
なぜか、しばらく姿が見えなかったソニは大学を卒業したばかり。かわいいんだけど、どこか小憎らしいキャラクター。でも男から見ればそれはまた別の話―。まずはチェ・ドンヒョン教授の話から。ソニはアメリカ留学の推薦状を頼むため、教授に会いに久しぶりに大学を訪れた。教授が自分に好意を寄せていることを知っている彼女は、良い推薦状を書いてくれるようにしむけるのだった。さて次は先輩の元カレのムンス。大学からの帰り道に偶然出会い、チキン屋でソニは、自分たちの恋愛話を映画に使ったとクダを巻く。でもどこか憎めないソニ。さてさて3人目は、映画監督のジェハク。彼もまた先輩、街角でソニと偶然再会し、酒を飲み、そのまま夜のキスシーン。ソニと彼女に気がある3人の男たち。しかし、自分たちの言葉を、本当のところ彼女がどう思っているのかわからない。男たちの間を猫のようにするりとすり抜けるソニ。彼女をめぐる四角関係が始まった!
第66回ロカルノ国際映画祭監督賞受賞
2014年/韓国/88分/配給:ビターズ・エンド
監督・脚本:ホン・サンス
撮影:パク・ホンニョル
音楽:チョン・ヨンジン
出演:チョン・ユミ、イ・ソンギュン、キム・サンギュン、チョン・ジェヨン
作品上映
自由が丘で
자유의 언덕
作品上映
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自由が丘で
자유의 언덕
かねてからホン・サンス監督のファンを公言してた加瀬亮を主演に迎えた最新作。
想いをよせる年上の韓国人女性を追いかけて、スーツケースひとつでソウルへとやってきた男、モリ。しかし、彼女は見つからず、彼女に宛てた日記のような手紙を書き始める。彼女を探してソウルの街をいったりきたり。同じゲストハウスに泊まっているアメリカ帰りの男と仲良くなり、毎晩のように飲んで語らって。迷子になった犬を見つけたことで、カフェ<自由が丘>のオーナーと急接近。ワインを飲んでなんだか良いムードに...。坂道と路地の多い迷路のような街で、時間の迷路に迷い込むモリ。果たしてモリは彼女に出会えるのだろうか? モリにとっての本当の幸せとは?
バラバラになった手紙を軸とした「男と女」と「時間」についての考察。いったりきたりする時間、英語と韓国語のぎこちない掛け合い、遊び心あふれる仕掛け――今まで以上に軽やかさを増し、『自由が丘で』は観る者の心も軽くする。
第71回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門正式出品
2014年/韓国/67分/配給:ビターズ・エンド
監督・脚本:ホン・サンス
撮影:パク・ホンニョル
音楽:チョン・ヨンジン
出演:加瀬亮、ムン・ソリ、ソ・ヨンファ、キム・ウィソン、チョン・ウンチェ
作品上映
メビウス
뫼비우스
作品上映
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メビウス
뫼비우스
韓国の鬼才キム・ギドク監督が、性と欲望をめぐる人間の深い業が紡ぎ出す一組の家族の無間地獄を、セリフを一切排した過激かつ挑発的スタイルで描き出した、映画史上最も壮絶なヒューマンドラマ。父・母・息子の3人が暮らす上流家庭。家族としての関係は冷え切っていた。ある日、近くに住む女との不貞に気づき、嫉妬に狂った妻は、夫の性器を切り取ろうとする。しかしあえなく失敗し、矛先を息子に向ける。妻はそのまま家を出ていき、2人取り残された夫と息子だったが...。
※18歳未満の方はご鑑賞いただけません
第70回ヴェネツィア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門正式出品
2013年/韓国/83分/R18+/配給:武蔵野エンタテインメント
監督・脚本・撮影・編集・製作:キム・ギドク
出演:チョ・ジェヒョン、ソ・ヨンジュ、イ・ウヌ
上映/イベントスケジュール
上映期間:2015年4月11日(土)〜19日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
4月11日(土) | 13:30〜15:00 |
ヘウォンの恋愛日記 |
4月11日(土) | 15:30〜16:58 |
ソニはご機嫌ななめ |
4月11日(土) | 17:30〜18:37 |
自由が丘で |
4月11日(土) | 19:00〜20:23 |
メビウス |
4月12日(日) | 13:30〜14:37 |
自由が丘で |
4月12日(日) | 15:00〜16:30 |
ヘウォンの恋愛日記 |
4月12日(日) | 17:00〜18:28 |
ソニはご機嫌ななめ |
4月18日(土) | 13:30〜14:58 |
ソニはご機嫌ななめ |
4月18日(土) | 15:30〜16:37 |
自由が丘で |
4月18日(土) | 17:00〜18:30 |
ヘウォンの恋愛日記 |
4月18日(土) | 19:00〜20:23 |
メビウス |
4月19日(日) | 13:30〜15:00 |
ヘウォンの恋愛日記 |
4月19日(日) | 15:30〜16:58 |
ソニはご機嫌ななめ |
4月19日(日) | 17:30〜18:37 |
自由が丘で |
作品が見つかりませんでした。 |
チケット情報
料金
当日
- 一般
- 1,300円
- any会員
- 800円
- 特別割引
- 800円
- 25歳以下
- 800円
備考
チケットは当日券のみ。館内2階・スタジオC前の券売機でご購入ください。
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
上映期間 |
2015年4月11日(土)〜19日(日) |
上映作品 | 4作品 |
チケット情報 | 有料 |