さよなら歌舞伎町、こんにちは新宿
訳ありの人間が交錯するラブホテルを舞台にした群像劇『さよなら歌舞伎町』。コリアンタウンの新興宗教の巫女を主人公にした『水の声を聞く』。アヴァンギャルド映像作家・松本俊夫の初長編劇映画作品『薔薇の葬列』。時代を超えて熱気を醸し出す東京・新宿を舞台にした3本の映画を特集します。
上映作品5作品
作品上映
さよなら歌舞伎町
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さよなら歌舞伎町
新宿・歌舞伎町のラブホテル
愛がみつからない大人たち、男と女が交錯する、かけがえのない1日
一流ホテルマンと周囲に偽る歌舞伎町のラブホテルの店長・徹。彼は有名ミュージシャンを目指す沙耶と同棲しているがちょっぴり倦怠期。勤め先のラブホテルでいつもの苛立つ1日を過ごすはずだった。そこに集まる年齢も職業も違う訳アリな男と女たち。彼らの人生が鮮やかに激しく交錯した時にあらわれる欲望や寂しさ、そして秘密。徹の人生もまた予期せぬ方へ変わっていく...。染谷将太×前田敦子×実力派俳優陣×監督:廣木隆一×脚本:荒井晴彦―旬なキャスト、一流のスタッフが紡ぐ、笑って泣ける大人の群像ドラマ。
第39回トロント国際映画祭「Contemporary World Cinema」部門正式出品
第19回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門正式出品
第15回東京フィルメックス 特別招待作品
第34回ハワイ国際映画祭「SPOTLIGHT ON JAPAN」部門正式出品
2014年/日本/135分/R15+/配給:東京テアトル
監督:廣木隆一
脚本:荒井晴彦/中野 太
音楽:つじあやの(スピードスターレコーズ)
出演:染谷将太 、前田敦子、イ・ウンウ、ロイ(5tion)、樋井明日香、我妻三輪子、忍成修吾、 大森南朋、田口トモロヲ 、村上 淳、河井青葉、宮崎吐夢 、松重豊、南果歩
作品上映
水の声を聞く
The Voice of Water
作品上映
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水の声を聞く
The Voice of Water
東京・新宿コリアンタウン。在日韓国人のミンジョンは美奈の誘いにのり、軽くひと稼ぎし、頃合いを見てやめるつもりで巫女を始めた。しかし、救済を乞う信者が増え、宗教団体『真教・神の水』が設立され、後戻りができない状況になってくる。借金取りに追われる父親、それを追う狂気の追跡者、教団を操ろうとする広告代理店の男、教団に夢を託す女、救済を乞う信者達、ミンジョンは聖と俗の狭間で苦悩し、偽物だった宗教に心が入ってくる。やがて、ミンジョンは大いなる祈りを捧げ始める。不安定な現代に、"祈り"を捧げる。"祈り"によって、世界を救済する。いったい何が「本物」で、何が「偽物」なのか?大いなる祈りは、世界に届くのか?
第65回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式出品
第39回香港国際映画祭正式出品
第29回高崎映画祭 最優秀新進女優賞(玄里)
第88回キネマ旬報ベスト・テン 第9位
2014年映画芸術ベストテン 第6位
2014年/日本/129分/製作・配給:シネマ☆インパクト
脚本・監督:山本政志
プロデューサー:村岡伸一郎
ラインプロデューサー:吉川正文
撮影:高木風太
照明:秋山恵二郎
美術:須坂文昭
録音:上條慎太郎
助監督:野沢拓臣
編集:山下健治
音楽:Dr.Tommy
出演:玄里(ヒョンリ)、趣里、村上淳、中村夏子、鎌滝秋浩、萩原利久、松崎颯、薬袋いづみ、小田敬
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熊楠KUMAGUSU(パイロット版)
作品上映
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熊楠KUMAGUSU(パイロット版)
日本映画史の臨界点とも云える破格のスケールをもった未完の大作『熊楠KUMAGUSU』。新作『水の声を聞く』は、山本政志監督作品に重要な要素でもある「水」というテーマにおいて深く連動している。
大博物学者・南方熊楠を映画化するにあたって、後に日本映画の新時代を切り開く強力なスタッフたちと果敢に取り組むも、製作資金の不足のため撮影予定の40%を残しつつ未完のままとなっている。本作のパイロット版を特別上映。
生涯在野の身分で、熊野に居を構え粘菌の研究に勤しんだ、天衣無縫の博物学者・南方熊楠を演じるは、ミュージシャンで小説家の町田町蔵(町田康)。脚本には、南方熊楠の研究も有名な人類学者・中沢新一が参加している。本作が1990年代に完成していたら、日本映画の地図は全く異なったものになっていただろうと予感せざるを得ない、凄まじいエネルギーを秘めたパイロット版に仕上がっている。
1991年/日本/28分/デジタル上映
脚本・監督:山本政志
プロデューサー:前田勝弘 脚本:中沢新一、内田栄一、山本政志
撮影:田村正毅
照明:伊藤寛
美術:林田祐至
美術若頭:磯見俊裕
演出補:諏訪敦彦
主演:町田町蔵
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山本政志トークイベント
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山本政志トークイベント
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薔薇の葬列
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薔薇の葬列
「『薔薇の葬列』は映画、政治、個人の歴史のうねりが熱狂の頂点に達した1968年の夏の複雑で濃密な証言である。」--ジム・オルーク(ミュージシャン)
母を殺して父と寝た美少年(ピーター)は、フーテンのゲバラ(内山豊三郎)たちとの薬物と乱交パーティの世界に引き寄せられていき、やがては決定的な悲劇を迎えることになる...。
ギリシャ悲劇「オイディプス王」を元に、ゲイボーイの世界、フーテン、ヒッピー、マリファナ、学生運動といった1968年当時の風俗と世相を大胆に取り入れた、松本俊夫の劇映画デビュー作にしてサイケデリック映画の決定版。「昭和元禄」のさなかの新宿、六本木、原宿の風景が生き生きと甦る。この映画でのデビューをきっかけにピーター(池畑慎之介)はスターダムに駆け上ることになった。
「60年代は新宿が街として最も輝いていた時代」と松本監督が語っており、路上ではベトナム反戦の学生デモと機動隊がぶつかり合い、西口地下広場にはフォーク・ゲリラが出没、バーではジャズが流れ、煙草の煙もうもうの中、学生や文化人が口角泡飛ばして、映画や政治を語りあう。西口の開店間も無い京王、小田急のデパートも映画に登場。新宿のゲイ・タウンは元々は三丁目にあったが、売春禁止法以前いわゆる"赤線"だった二丁目にその中心が移り始めたのが、ちょうどこの映画の時代である。
1969年/日本/105分/35mmフィルム上映 提供:ダゲレオ出版
脚本・監督:松本俊夫
撮影:鈴木達夫
美術:朝倉攝
音楽:湯浅譲二
出演:ピーター、土屋嘉男、小笠原修、城よしみ、仲村紘一、小松方正、ゼロ次元商会
上映/イベントスケジュール
上映期間:2015年5月16日(土)〜24日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
5月16日(土) | 13:30〜15:45 |
さよなら歌舞伎町 |
5月16日(土) | 16:10〜18:19 |
水の声を聞く |
5月16日(土) | 18:30〜19:00 |
熊楠KUMAGUSU(パイロット版) |
5月16日(土) | 19:00〜19:45 |
山本政志トークイベント |
5月17日(日) | 13:30〜15:39 |
水の声を聞く |
5月17日(日) | 16:30〜18:45 |
さよなら歌舞伎町 |
5月22日(金) | 13:30〜15:45 |
さよなら歌舞伎町 |
5月23日(土) | 13:30〜15:45 |
さよなら歌舞伎町 |
5月23日(土) | 16:20〜18:05 |
薔薇の葬列 |
5月23日(土) | 18:30〜20:45 |
さよなら歌舞伎町 |
5月24日(日) | 13:30〜15:39 |
水の声を聞く |
5月24日(日) | 16:30〜18:45 |
さよなら歌舞伎町 |
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チケット情報
料金
当日
- 一般
- 1,300円
- any会員
- 800円
- 特別割引
- 800円
- 25歳以下
- 800円
備考
チケットは当日券のみ。館内2階・スタジオC前の券売機でご購入ください。
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
上映期間 |
2015年5月16日(土)〜24日(日) |
上映作品 | 5作品 |
チケット情報 | 有料 |