映画から原発とエネルギーを考える

仙台出身である映画作家・岩井俊二が2011年3月11日の震災後、松田美由紀をナビゲーターにむかえ、専門家へのインタビューも交えながら、再会した旧知の友人、新たに知り合った人たちに話を聞いていくドキュメンタリー。

チェルノブイリ原子力発電所から約4キロメートルに位置する街プリピャチは立ち入り制限区域となっている。1986年の事故から12年たった、この街の様子と原発の関連施設で働く人、許可を得て暮らす人々へのインタビューも交えた映像で綴っていくドキュメンタリー。監督は『いのちの食べかた』で知られるニコラス・ゲイハルター。

原子力発電の燃料として使われるウランが"クリーンなエネルギーである"と言われながらも、実は石採掘の段階で処理不可能な放射性物質を大量に発生させているという事実を世界各地のウラン採掘場で綿密な取材を重ねながら明らかにしていくドイツ発のドキュメンタリー映画。

2010年にドイツで公開されたドキュメンタリー映画の中で、最も多くの人々に観られ、ドイツのエネルギー政策にまで影響を及ぼした作品。著名な環境活動家、起業家、政治家などによって、30年以内に100%再生可能エネルギーへのエネルギーシフトが可能であることを分析し紹介していく。

原発全廃を決めたドイツの様々な原発関連施設を臨場感、映像美で捉えた見学・体験型のドキュメンタリー。原子力に関わる人々の姿をはじめ、原子炉建屋の中や精密機器で溢れた操作室、原発の解体作業の様子や遊園地として再利用された原発などの様子が映し出されていく。