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ジャン＝リュック・ゴダール監督特集

ジャン＝リュック・ゴダール監督作品、一挙上映

映画作家ジャン＝リュック・ゴダールの初期監督作品「シャルロットとジュール」（1958年）から最新作「ゴダール・ソシアリスム」（2010年）まで、短篇を含む11作品を上映します。

ジャン＝リュック・ゴダールについて

ゴダールの映画作品群とは、常に前例のない芸術史の連続である。80年代以降のゴダールは、ローザンヌ近郊に拠点を移し、スイスという、パリからもパレスチナからも遠く離れたヨーロッパの辺境の地から、独特の視線を世界に投げかける。「こことよそ」の接続によって、または映像と音響の対置によって、より自由な間接話法への傾斜によって、「ソシアリスム」「アワーミュージック」「映画史」といった、人類史/ヨーロッパ史を掲げた、一種不敵なまでに普遍的主題を語りだそうとする。本特集では、「ゴダール・ソシアリスム」公開にあわせて、初期から最新作までの作品11本を、全て35ミリフィルムで上映する。近年のゴダールが、いくつかの方法論を自らの内に課して、多層な映像の思考の拡がりを併置させていることを、可能な限りの映像の快楽とともに確認することができるだろう。（監修者：阿部一直／山口情報芸術センター［YCAM］アーティスティック・ディレクター）