マキノ雅弘監督特集
昭和を代表する映画の巨星・マキノ雅弘監督作品を特集上映します。18歳で映画監督デビュー、手がけた映画は260本以上という、マキノ雅弘の膨大なフィルモグラフィーは、出演俳優、脚本家、キャメラマン、関係する映画人らの多彩さから見ても、そのまま昭和の日本映画史を体現するものといっても過言ではありません。本特集は、2008年の生誕100年を記念して映画評論家山根貞男氏が選定した、「見逃すことの出来ない20本のセレクト」を中心に、マキノ映画を代表する名シリーズ「次郎長三国志」の東宝モノクロ版、東映カラー版を比較できる2作品、さらに映画監督鈴木則文氏が脚本家として参加した2作品をあわせた、合計24本を一挙上映します。(2010年1~2月に「鈴木×鈴木」と題した、鈴木清順監督X鈴木則文監督の特集上映を開催予定)また関連企画として、作家および作品とその背景への、洞察と理解を深めるためのゲストトーク(複数のスペシャルゲストの招聘)を行います。山口県下ではなかなか体験することのできない、マキノ雅弘監督作品の貴重なレトロスペクティヴです。
[※マキノ雅弘はたびたび漢字表記を改名していますが、本特集では「マキノ雅弘」をその中の代表的人名表記としています。]
上映作品24作品
作品上映
江戸の惡太郎
作品上映
/0
江戸の惡太郎
寺子屋を開いている三四郎は、ある少年の面倒を見ることになる。しかし、この少年、実は家出をしてきた資産家の娘だった……。
1939年/日活京都/91分/白黒
監督:マキノ雅弘
脚本:比佐芳武
撮影:石本秀雄
出演:嵐寛壽郎、轟夕起子、原健作、志村喬
作品上映
すっ飛び駕
作品上映
/0
すっ飛び駕
表の顔はお城の茶坊主、裏の顔は街でゆすりなどをしているという講談でおなじみの河内山宗俊が父を殺された若侍の難儀を救う痛快時代劇。
1952年/大映京都/98分/白黒
監督:マキノ雅弘
原作:子母澤寛
脚本:伊藤大輔
撮影:宮川一夫
出演:大河内傳次郎、黒川彌太郎、河津清三郎
作品上映
日本侠客伝 血斗神田祭り
作品上映
/0
日本侠客伝 血斗神田祭り
悪徳なやくざ、大貫一家に土地家屋を奪われた老舗の問屋"澤せい"を再建する為、火消し達が立ちあがる。高倉健の人気を不動にした任侠映画シリーズ、第四作目。
1966年/東映京都/95分/カラー
監督:マキノ雅弘
脚本:笠原和夫
撮影:わし尾元也
出演:高倉健、鶴田浩二、藤純子
作品上映
彌太郎笠〈前編〉
作品上映
/0
彌太郎笠〈前編〉
りゃんこの彌太郎は、ある村で旅の途中で世話になった親分の娘・お雪と想いを交わす。鶴田浩二が朗々と歌い上げ、岸恵子が可憐に踊る祭りのシーンは必見。
1952年/80分/新東宝=新生プロ/白黒
監督:マキノ雅弘
原作:子母澤寛
脚本:松浦健郎
撮影:平野好美
出演:鶴田浩二、岸惠子、高田浩吉
作品上映
彌太郎笠〈後篇〉
作品上映
/0
彌太郎笠〈後篇〉
旅の途中で、世話になった親分が殺された事を知った彌太郎は、お雪の身の上を心配し村に戻る。1本の作品を急遽、前後編の2本として同時封切りとなった。
1952年/74分/新東宝=新生プロ/白黒
監督:マキノ雅弘
原作:子母澤寛
脚本:松浦健郎
撮影:平野好美
出演:鶴田浩二、岸惠子、高田浩吉
作品上映
阿波の踊子(「劔雲鳴門しぶき」改題短縮版)
作品上映
/0
阿波の踊子(「劔雲鳴門しぶき」改題短縮版)
悪い家老によって陥れられた一家の次男が、海賊に飛び込み、数年後に復讐の為に帰還する。壮大な阿波踊りのラストシーンは必見。
1941年/東宝京都/71分/白黒
監督:マキノ雅弘
脚本:観世光太
撮影:伊藤武夫、立花幹也
出演:長谷川一夫、入江たか子、高峰秀子
作品上映
仇討崇禅寺馬場
作品上映
/0
仇討崇禅寺馬場
1928年にマキノが監督した「崇禅寺馬場」のリメイク。武術師範である伝八郎が武芸大会で若輩の宗左右衛門に負けた事から事態は思わぬ方向へ展開する。
1957年/東映京都/92分/白黒
監督:マキノ雅弘
原作:山上伊太郎
脚本:依田義賢
撮影:伊藤武夫
出演:大友柳太朗、千原しのぶ
作品上映
鴛鴦歌合戦
作品上映
/0
鴛鴦歌合戦
時を経た今も語り継がれている傑作・時代劇ミュージカル。陽気な殿様や長屋の浪人や隣人たちが巻き起こす騒動が軽快にテンポ良い展開を見せる。
1939年/日活京都/69分/白黒
監督:マキノ雅弘
脚本:江戸川浩二
撮影:宮川一夫
出演:片岡千惠藏、市川春代、志村喬、ディック・ミネ
作品上映
日本侠客伝 白刃の盃
作品上映
/0
日本侠客伝 白刃の盃
銚子で堅気となり運送業を始めた外川一家。流れ者の俊二は、そこに腰をすえ、働き始める。しかし、根占一家が銚子の運送業独占を企て、嫌がらせを始めるのだった……。シリーズ第6作目。
1967年/東映京都/95分/日本/カラー
監督:マキノ雅弘
脚本:中島貞夫・鈴木則文
撮影:わし尾元也
出演:高倉健、藤純子、伴淳三郎
作品上映
抱擁
作品上映
/0
抱擁
結婚を約束した雪子と伸吉。幸せの絶頂の中、突然の雪崩事故で伸吉は亡くなってしまう。李香蘭の別名を持ち、歌手でもある山口淑子が主演するメロドラマ。
1953年/東宝/87分/白黒
監督:マキノ雅弘
原作:八住利雄
脚本:西亀元貞、梅田晴夫
撮影:飯村正
出演:山口淑子、三船敏郎、志村喬
作品上映
昨日消えた男
作品上映
/0
昨日消えた男
長屋でおきた殺人事件に金四郎が挑む!アメリカの人気探偵シリーズ「影なき男」を「遠山の金さん」におきかえた、本格的推理もの。
1941年/東宝東京/89分/白黒
監督:マキノ雅弘
脚本:小國英雄
撮影:伊藤武夫
出演:長谷川一夫、山田五十鈴、徳川夢声、高峰秀子
作品上映
血煙高田馬場(「決鬪高田の馬場」改題短縮版)
作品上映
/0
血煙高田馬場(「決鬪高田の馬場」改題短縮版)
講談で有名な中山安兵衛(赤穂浪士・堀部安兵衛)の"高田の馬場18人斬り"をスピード感たっぷりにテンポ良く描いた痛快チャンバラ映画。稲垣浩との共同監督作品。
1937年/日活京都/50分/白黒
監督:マキノ雅弘
脚本:牧陶三
撮影:三井六三郎、石本秀雄
出演:阪東妻三郎、香川良介、大倉千代子
作品上映
侠骨一代
作品上映
/0
侠骨一代
自殺しかけたところを救われた男が悪玉の一家と渡り合いながら、"顔役"として出世していく任侠映画。藤純子が高倉健の母役と恋人役の二役に挑んだ。
1967年/東映東京/92分/カラー
監督:マキノ雅弘
原作:富沢有為男
脚本:村尾昭、松本功、山本英明
撮影:星島一郎
出演:高倉健、藤純子、大木実
作品上映
おしどり駕籠
作品上映
/0
おしどり駕籠
藩主が急逝した為におこった跡継ぎ問題が、思わぬ展開に転がっていく。ミュージカル仕立てで、テンポの良い娯楽時代劇。マキノ初のカラー作品。
1958年/東映京都/86分/カラー
監督:マキノ雅弘
脚本:観世光太
撮影:三村明
出演:中村錦之助、美空ひばり、中村賀津雄
作品上映
昭和残侠伝 血染の唐獅子
作品上映
/0
昭和残侠伝 血染の唐獅子
工事の受注をめぐり敵対する鳶政一家と阿久根一家の対立を描く。佐伯清監督が3作メガホンをとった任侠映画シリーズ「昭和残侠伝」に続く第4作目にあたる。
1967年/東映東京/90分/カラー
監督:マキノ雅弘
脚本:鈴木則文、鳥居元宏
撮影:星島一郎
出演:高倉健、藤純子、池部良、山城新伍
作品上映
ハナ子さん(ハナコサン)
作品上映
/0
ハナ子さん(ハナコサン)
轟夕起子をモデルに描かれた漫画が原作。戦時下に新婚生活を始めたハナ子と五郎の日常を描く。主題歌「お使いは自転車に乗って」は大ヒット。
1943年/東宝/71分/白黒
監督:マキノ雅弘
原作:杉浦幸雄
脚本:山崎謙太、小森静男
撮影:木塚誠一
出演:轟夕起子、灰田勝彦、高峰秀子
作品上映
續清水港(「清水港代参夢道中」改題短縮版)
作品上映
/0
續清水港(「清水港代参夢道中」改題短縮版)
演出家・石田は「森の石松」の舞台稽古が思うようにいかず、ふて寝をしてしまう。目を覚ますと、石田は森の石松として幕末の清水港にいた。
1940年/日活京都/89分/白黒
監督:マキノ雅弘
脚本:小國英雄
撮影:石本秀雄
出演:片岡千惠藏、轟夕起子、澤村國太郎
作品上映
殺陣師段平
作品上映
/0
殺陣師段平
殺陣師・市川段平が、新たな殺陣を創作すべく生涯をかけて力をそそぐ姿を描く。本作からマキノは、正博から雅弘へ改名する。
1950年/東横映画/104分/白黒
監督:マキノ雅弘
原作:長谷川幸延
脚本:黒澤明
撮影:三木滋人
出演:月形龍之介、山田五十鈴、月丘千秋、市川右太衛門
作品上映
いれずみ半太郎
作品上映
/0
いれずみ半太郎
女郎・お仲は身を投げようとしたところをやくざの半太郎に救われ、真実の愛に目覚める。長谷川伸の戯曲「刺青奇遇」を映画化した。
1963年/東映京都/90分/カラー
監督:マキノ雅弘
原作:長谷川伸
脚本:野上龍雄
撮影:吉田貞次
出演:大川橋藏、丘さとみ、長門裕之
作品上映
昭和残侠伝 死んで貰います
作品上映
/0
昭和残侠伝 死んで貰います
料亭の跡取り息子でありながら、やくざになった秀次郎。料亭を支えようと、足を洗った矢先、料亭を奪おうとする悪玉が卑劣な手段を使い始める。シリーズ第7作目。
1970年/東映東京/92分/カラー
監督:マキノ雅弘
脚本:大和久守正
撮影:林七郎
出演:高倉健、池部良、藤純子
作品上映
江戸っ子繁昌記
作品上映
/0
江戸っ子繁昌記
魚屋の勝五郎は、浜で大金を拾い気が大きくなるが、それは夢だと妻に言われる……。落語「芝浜」を題材に「播州皿屋敷」までも盛り込んだ娯楽大作。
1961年/東映京都/86分/カラー
監督:マキノ雅弘
脚本:成澤昌茂
撮影:坪井誠
出演:中村錦之助、長谷川裕見子、小林千登勢
作品上映
肉体の門
作品上映
/0
肉体の門
敗戦直後の混乱期に荒廃した街で身体をはって逞しく生きていこうとする娼婦たちの姿を描く。小崎政房と共同監督。
1948年/吉本映画=大泉スタジオ/87分/白黒
監督:マキノ雅弘
原作:田村泰次郎
脚本:小沢不二夫
撮影:山崎一雄
出演:轟夕起子、月丘千秋、逢初夢子
作品上映
次郎長三国志 第三部 次郎長と石松
作品上映
/0
次郎長三国志 第三部 次郎長と石松
ひょんな事で知り合った三五郎と石松は宿場の賭博でボロ負けをしてしまう。人気シリーズ全九作「次郎長三国志」(東宝)の第三部。
1953年/東宝/88分/日本/白黒
監督:マキノ雅弘
原作:村上元三
構成:小國秀雄
脚本:松浦健郎
撮影:山田一夫
出演:小堀明男、森繁久彌、久慈あさみ
作品上映
続次郎長三国志
作品上映
/0
続次郎長三国志
「次郎長三国志・第三部次郎長と石松」(東宝)と同じエピソードが盛り込まれている。東映での「次郎長三国志」シリーズは四作まで続いた。
1963年/東映京都/90分/日本/カラー
監督:マキノ雅弘
原作:村上元三
脚本:マキノ雅弘、山内鉄也
撮影:三木滋人
出演:鶴田浩二、松方弘樹、丘さとみ、佐久間良子、長門裕之、山城新伍
上映/イベントスケジュール
上映期間:2009年11月20日(金)〜12月27日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
11月20日(金) | 13:30〜15:01 |
江戸の惡太郎 |
11月20日(金) | 19:00〜20:38 |
すっ飛び駕 |
11月21日(土) | 13:30〜15:05 |
日本侠客伝 血斗神田祭り |
11月21日(土) | 15:30〜16:50 |
彌太郎笠〈前編〉 |
11月21日(土) | 17:30〜18:44 |
彌太郎笠〈後篇〉 |
11月22日(日) | 13:30〜15:08 |
すっ飛び駕 |
11月22日(日) | 16:00〜17:35 |
日本侠客伝 血斗神田祭り |
11月22日(日) | 18:00〜19:31 |
江戸の惡太郎 |
11月23日(月) | 12:30〜13:50 |
彌太郎笠〈前編〉 |
11月23日(月) | 14:30〜15:44 |
彌太郎笠〈後篇〉 |
11月27日(金) | 13:30〜14:41 |
阿波の踊子(「劔雲鳴門しぶき」改題短縮版) |
11月27日(金) | 19:00〜20:32 |
仇討崇禅寺馬場 |
11月28日(土) | 13:30〜14:39 |
鴛鴦歌合戦 |
11月28日(土) | 13:30〜15:02 |
仇討崇禅寺馬場 |
11月28日(土) | 15:30〜17:05 |
日本侠客伝 白刃の盃 |
11月28日(土) | 17:30〜18:41 |
阿波の踊子(「劔雲鳴門しぶき」改題短縮版) |
11月29日(日) | 13:30〜15:02 |
仇討崇禅寺馬場 |
11月29日(日) | 15:30〜16:39 |
鴛鴦歌合戦 |
11月29日(日) | 17:30〜19:05 |
日本侠客伝 白刃の盃 |
12月4日(金) | 13:30〜14:57 |
抱擁 |
12月4日(金) | 15:30〜16:59 |
昨日消えた男 |
12月4日(金) | 19:00〜19:50 |
血煙高田馬場(「決鬪高田の馬場」改題短縮版) |
12月5日(土) | 13:30〜15:02 |
侠骨一代 |
12月5日(土) | 15:30〜16:20 |
血煙高田馬場(「決鬪高田の馬場」改題短縮版) |
12月5日(土) | 16:30〜17:30 |
山根貞男トークイベント 関連イベント |
12月6日(日) | 13:30〜14:59 |
昨日消えた男 |
12月6日(日) | 15:30〜16:57 |
抱擁 |
12月6日(日) | 17:30〜19:02 |
侠骨一代 |
12月11日(金) | 13:30〜14:56 |
おしどり駕籠 |
12月11日(金) | 19:00〜20:30 |
昭和残侠伝 血染の唐獅子 |
12月12日(土) | 13:30〜15:00 |
昭和残侠伝 血染の唐獅子 |
12月12日(土) | 15:30〜16:41 |
ハナ子さん(ハナコサン) |
12月13日(日) | 13:30〜14:41 |
ハナ子さん(ハナコサン) |
12月13日(日) | 15:00〜16:26 |
おしどり駕籠 |
12月18日(金) | 13:30〜14:59 |
續清水港(「清水港代参夢道中」改題短縮版) |
12月18日(金) | 15:30〜17:14 |
殺陣師段平 |
12月18日(金) | 19:00〜20:30 |
いれずみ半太郎 |
12月19日(土) | 12:30〜14:02 |
昭和残侠伝 死んで貰います |
12月19日(土) | 14:30〜15:59 |
續清水港(「清水港代参夢道中」改題短縮版) |
12月19日(土) | 16:10〜17:10 |
岡島尚志トークイベント 関連イベント |
12月20日(日) | 13:30〜15:14 |
殺陣師段平 |
12月20日(日) | 16:00〜17:30 |
いれずみ半太郎 |
12月20日(日) | 18:00〜19:32 |
昭和残侠伝 死んで貰います |
12月25日(金) | 13:30〜14:56 |
江戸っ子繁昌記 |
12月25日(金) | 19:00〜20:27 |
肉体の門 |
12月26日(土) | 13:30〜14:58 |
次郎長三国志 第三部 次郎長と石松 |
12月26日(土) | 15:30〜17:00 |
続次郎長三国志 |
12月26日(土) | 17:30〜18:56 |
江戸っ子繁昌記 |
12月27日(日) | 13:30〜14:57 |
肉体の門 |
12月27日(日) | 15:30〜16:58 |
次郎長三国志 第三部 次郎長と石松 |
12月27日(日) | 17:30〜19:00 |
続次郎長三国志 |
作品が見つかりませんでした。 |
チケット情報
料金
料金
- 一律
- 700円
3回券
- 一律
- 1,500円
12回券
- 一律
- 4,200円
備考
チケットの購入方法についてはこちらをご覧ください
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
上映期間 |
2009年11月20日(金)〜12月27日(日) |
上映作品 | 24作品 |
関連イベント | 2イベント |
チケット情報 | 有料 |
クレジット |
主催:財団法人山口市文化振興財団、文化庁(文化振興プラン)、やまぐち地域文化芸術振興プラン実行委員会、一般社団法人コミュニティシネマセンター、東京国立近代美術館フィルムセンター |