「Op. ∞」関連上映
2008年12月20日(土)、21日(日)に山口情報芸術センターで開催される"OP.∞"に関連し、出演者エリック=マリア・クテュリエに関連する作品を2作上映します。
上映作品2作品
作品上映
ご縁玉
作品上映
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ご縁玉
2008年12月20日(土)、21日(日)に山口情報芸術センターで開催される「OP.∞」に関連し、出演者エリック=マリア・クテュリエと「いのちの授業」を続けて来た山田泉さんの交流を描いたドキュメンタリー「ご縁玉」を上映します。
パリを拠点に活躍するチェリスト、エリック=マリア・クテュリエは、旅行中だった乳がんを患う山田泉さんに出会う。3ヶ月後、エリックは、渡された五円玉に引き寄せられるように大分の山田さんを訪ねる。
日本に滞在している間、二人は様々な場所を訪ねながら、親交を深めていく。
チェロの美しい音色に込められた様々な思いが、観客の心の琴線に静かに鳴り響く……。
2008年/72分/日本/DVD
監督:江口方康
出演:山田 泉、エリック=マリア・クテュリエ
作品上映
Boulez-Répons
Boulez-Répons
作品上映
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Boulez-Répons
Boulez-Répons
パリのIRCAMから生まれた実験的音響/映像作品を紹介
2008年12月20日(土)、21日(日)に山口情報芸術センターで開催される"OP.∞"に関連し、出演者エリック=マリア・クテュリエが在籍する現代音楽界の重鎮P・ブーレーズが創設した室内オーケストラ<アンサンブル・アンテルコンタンポラン>が演奏・出演した「レポン」を上映します。
2008 年12月20日(土)、21日(日)にYCAMで公演される"OP.∞"は、パリにあるフランス国立音響音楽研究所IRCAM(イルカム)との密接な関わりから生まれている作品です。今回、関連企画として、IRCAMの創設者ピエール・ブーレーズの現代音楽作品の傑作「Répons(レポン)」の上演をベースに、フランスの映像作家ロベール・カエンが、IRCAMの委嘱で制作した映像作品「Boulez-Répons(ブーレーズ - レポン)」を特別上映します。日本ではほとんど上映されない実験的作品ですので、この機会にぜひご覧いただければと思います。まずブーレーズの現代音楽作品「Répons」について解説しておきましょう。この作品は、世界的な作曲家であり指揮者であるピエール・ブーレーズ (1925- ) の代表作で、1981年のドナウエッシンゲン音楽祭で初演され、その初演版は20分強でしたが、その後大幅な改定・増補が加えられ、現在ではほぼ倍の長さの10章約43分の作品になっています。(ブーレーズはいまだにこの作品の細部を改訂し続けていると伝えられています。)Réponsとは複数の応唱のことで、古くはグレゴリオ聖歌のレスポンソリウムなどに起源がみられる空間的な音響のやり取りを意味しています。「Répons」では、さらに通常の音楽作品と少し異なった前提をもっており、上演される演奏空間が非常に重要な意味を持っています。音は360°オールランウンドに響く会場を想定して作曲されており、会場中央に中規模のオーケストラ、その周囲を観客が円形状に取り囲み、さらにその外周の6方向に分散して6人のソリスト[ツィンバロン、ピアノ1、シロフォン/グロッケンシュピール、ハープ、ヴィブラフォン、ピアノ2]が配置されています。空中にはやはり6方向に分散して設置されたスピーカーが6台吊られており、IRCAMで開発された特殊なプログラムによって、コンピュータが演奏された実音をその場でリアルタイムに取り込み変調をかけ、即座に音響空間にもどして交響させるというシステムがとられています。ここでは、オーケストラ対ソリスト、実音対コンピュータ加工音が、対話されながらいくつかの流れをつくりだすか、あるいはそれぞれがぶつけ合わされ破片のようにくだけて空間に散在するか、が意図的に設計され、持続と変化を明確に聴き取れるようになっている音楽作品です。ロベール・カエンの演出した本作「Boulez-Répons」では、このような作曲者ブーレーズのコンセプトを周到に踏まえながら、本来オールラウンドで体験すべき音響空間を、1元的映像と2チャンネルの音響に収める工夫として、自身で指揮するブーレーズやソリストを近接ショットで時折単独でインサートしつつ、全体の流れとして、オーケストラが作り出す中央に漂う立体的な音響空間と、それと対立する音響的亀裂を暗示する様々なビジュアル素材を、シンプルなエフェクトや合成を利用した映像の変容をフローを中心に捉えていくという、一映像作品として見事にまとめあげたものになっています。IRCAMという研究所を中心に、つねに最先鋭の実験的音楽を演奏できるアンサンブル・アンテルコンタンポラン、音響・映像のコンピュータソフトウェアやプログラム開発、音楽と映像のアーティストの本質的なコラボレーション、といった多面的要素を一堂に結集することが可能な芸術環境が整備されている成果として、本作を鑑賞することもできるでしょう。
1985年/43分/フランス/DVD
監督:ロベール・カエン
演奏:アンサンブル・アンテルコンタンポラン
指揮:ピエール・ブーレーズ
上映/イベントスケジュール
上映期間:2008年12月12日(金)〜14日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
12月12日(金) | 13:30〜14:42 |
ご縁玉 |
12月12日(金) | 19:00〜19:43 |
Boulez-Répons |
12月13日(土) | 13:30〜14:42 |
ご縁玉 |
12月13日(土) | 15:00〜15:20 |
阿部一直レクチャー 関連イベント |
12月13日(土) | 15:30〜16:13 |
Boulez-Répons |
12月14日(日) | 13:30〜14:13 |
Boulez-Répons |
12月14日(日) | 15:00〜16:12 |
ご縁玉 |
作品が見つかりませんでした。 |
チケット情報
基本情報
上映期間 |
2008年12月12日(金)〜14日(日) |
上映作品 | 2作品 |
関連イベント | 1イベント |
チケット情報 | 有料 |