街のあかり

今年4月にYCAMで上映され、好評を博したアキ・カウリスマキ監督作品「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」に続き、カウリスマキ監督の新作「街のあかり」の上映が決定。「街のあかり」は「浮き雲」「過去のない男」に続く敗者三部作の最終章である。本作では"孤独"をテーマに人間性の回復が描かれる。
ヘルシンキに友情にも家族の愛情にも恵まれず、1人で孤独に生きる夜警員の男コイスティネンがいた。ある日、彼はマフィアの男とその情婦に騙される。強奪の濡れ衣を着せられた彼は、悲惨な運命をたどって行く。落ち着いた色調、懐かしい音楽、無駄を排除した台詞とともに物語は進み、ラストは温かい希望に包まれる。
解説：鈴尾啓太（コミュニティシネマ／プログラムコミッティ）