ローズ・イン・タイドランド

「タイドランド」とは境界線という意味。悲壮な現実を生きる少女、ローズは幻想と現実の間を行き来する。自分勝手なママが死に、大好きなパパと二人で暮らすことになったローズ。しかし、引っ越した先は草原にポツリと建つ荒れ果てた古い家。さらにパパはローズを置いて"バケーション"に。孤独になったローズはしゃべる灰色のリスとの出会いをきっかけに、想像力を駆使して幻想の世界へと旅立ち、運命を切り拓いていく……。
現代版「不思議の国のアリス」ともいえる本作の監督は、「未来世紀ブラジル」、 「ブラザーズグリム」のテリー・ギリアム。どんなに悲惨な現実に生きようとも、それを乗り越えることのできる子どもの強い生命力を幻想的な映像とともに遊び心いっぱいに描いている。
解説：平仲史歩（コミュニティシネマ／プログラム・コミッティ）