優秀映画鑑賞推進事業
文化庁と東京国立近代美術館フィルムセンターの主催により、多くの人々に優れた映画を鑑賞していただくことを目的に平成元年より実施されています。東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵されている貴重なフィルムの中から80本を多様なプログラム編成により、全国各地で巡回上映しています。
今年度、YCAMでは、多彩な魅力を持つ女優たちの主演作を4本上映します。それぞれの主人公は、時代設定や舞台設定だけでなく、考え方や生き方も違いますが、そこには懸命に逞しく生きていく女性の姿が描かれています。また、まわりを固める名優たちの演技も見逃すことはできません。
演出するのは、多彩な才能を持った巨匠ばかり。日本映画史に名を刻む名作の数々を是非、この機会にご鑑賞下さい。
上映作品4作品
作品上映
サンダカン八番娼館 望郷
作品上映
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サンダカン八番娼館 望郷
大正期、貧しさから東南アジアへ身を売られた「からゆきさん」と呼ばれる女性たち……。「からゆきさん」であった老婆おサキの過去の物語を交えながら、若い女性研究者とおサキの心のふれあいを社会派・熊井啓監督が描く。
この作品で、田中絹代は、ベルリン国際映画祭主演女優賞を受賞した。
1974年/日本/121分
監督 : 熊井啓
原作 : 山崎朋子 『サンダカン八番娼館』
美術 : 木村威夫
音楽 : 伊福部昭
出演 : 栗原小巻、高橋洋子、田中絹代、水の江滝子
作品上映
紀ノ川
作品上映
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紀ノ川
明治から大正・昭和にかけて、紀州の旧家に嫁いだ女性を主人公に娘・孫の三世代にわたる女性たちの生き方と人生を見つめた作品。
主演・司葉子は、かわりゆく時代の波に翻弄されながらも旧家を守ろうとする控えめで芯の強い女性を演じた。
1966年/日本/166分
監督 : 中村登
原作 : 有吉佐和子
音楽 : 武満徹
出演 : 岩下志麻 、司葉子、田村高廣、東山千栄子、丹波哲郎 、有川由紀、沢村貞子、穂積隆信、菅原文太
作品上映
華岡青洲の妻
作品上映
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華岡青洲の妻
有吉佐和子の原作に惚れ込んだ増村保蔵の熱意によって映画化が実現。日本初の麻酔薬の開発者・華岡青洲をめぐって、自ら実験台となった妻と姑の対立と葛藤を描く。
麻酔薬の開発にうちこむ青洲を市川雷蔵、妻を若尾文子、姑を高峰秀子が演じるという最高のキャスティング。
1967年/日本/99分
監督 : 増村保造
原作 : 有吉佐和子
脚本 : 新藤兼人
音楽 : 林光
出演 : 市川雷蔵 [8代目]、若尾文子、高峰秀子、伊藤雄之助、渡辺美佐子、丹阿弥谷津子
作品上映
稲妻
作品上映
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稲妻
林芙美子が実母をモデルにした同名小説の映画化。父親の違う4人の子どもたちのそれぞれの生き方を末っ子の視点から、静かに情緒深く描く。
家族からの独立を試みる末娘を当時の人気スター・高峰秀子が演じた。
1952年/日本/87分
監督 : 成瀬巳喜男
原作 : 林芙美子
脚本 : 田中澄江
出演 : 高峰秀子、三浦光子、村田知英子、植村謙二郎、香川京子
上映/イベントスケジュール
上映期間:2006年9月15日(金)〜18日(月)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
9月15日(金) | 10:30〜12:31 |
サンダカン八番娼館 望郷 |
9月15日(金) | 14:00〜16:46 |
紀ノ川 |
9月15日(金) | 17:30〜19:09 |
華岡青洲の妻 |
9月16日(土) | 10:30〜11:57 |
稲妻 |
9月16日(土) | 14:00〜16:01 |
サンダカン八番娼館 望郷 |
9月16日(土) | 17:30〜20:16 |
紀ノ川 |
9月17日(日) | 10:30〜12:09 |
華岡青洲の妻 |
9月17日(日) | 10:30〜13:16 |
紀ノ川 |
9月17日(日) | 14:00〜15:27 |
稲妻 |
9月17日(日) | 17:30〜19:31 |
サンダカン八番娼館 望郷 |
9月18日(月) | 10:30〜13:16 |
紀ノ川 |
9月18日(月) | 14:00〜15:39 |
華岡青洲の妻 |
9月18日(月) | 17:30〜18:57 |
稲妻 |
作品が見つかりませんでした。 |
チケット情報
基本情報
上映期間 |
2006年9月15日(金)〜18日(月) |
上映作品 | 4作品 |
チケット情報 | 有料 |
クレジット |
主催:公益財団法人山口市文化振興財団/文化庁/東京国立近代美術館フィルムセンター |