ココシリ

「ココシリ」とは中国青海省チベット高原、海抜4700mの高さに位置する無人地帯のことで、最高級毛織物の元となるチベットカモシカの生息地。高値で取引されるため、チベットカモシカの乱獲が続き、10年の間に100万頭から1万頭に激減し、絶滅に瀕していた。この事態を憂い、密猟者を取り締まるために有志の山岳パトロール隊が結成された。この映画は、その山岳パトロールの1人が密猟者に殺された事件の調査のために北京からココシリを訪れたジャーナリストが衝撃的な真実を突き止めたという実話をもとに前作『ミッシング・ガン』で高い評価を得た中国映画界、期待の新鋭ルー・チューアンが零下20度という厳しい環境の中で、現地ロケを敢行して完成させた。
過酷な自然の中で、名誉も報酬もなく、家族や恋人たちと別れて、どこまでも密猟 者を追い続ける男たちを描き、東京国際映画祭を始め、アジアで数々の賞に輝いた感動の実話です。
解説：山口映画友の会 児玉則幸（コミュニティシネマ／プログラムコミッティ）