あおげば尊し
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あおげば尊し
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あおげば尊し
「死ぬということはどういうことだろう?」
教師だった父、最期の授業
教室の赤と黒のランドセル。壁に貼られた習字。掃除や給食の様子。子犬の様にじゃれ合う子供達。誰もが知っている懐かしい小学校の光景で、この映画は始まる。光一は中年の小学校教師。彼は教師の二代目で、父親は厳しい中学校教師として勤め上げた。その父が「あと3ヶ月の命」と宣告され、彼は自宅で看取る決心をする。妻と息子と母で末期癌の父の看病が始まる。「父が一番望んでいることことをしてあげたい」と思いながらも、実際どうして良いか解らない。戸惑い揺れ動く不器用な息子。父は寝たきりになりながらも教師であった誇りを失っていない。しかし、厳格だった父を見舞う教え子は無い。そんな時光一のクラスで、死に関心を持ちその関連のサイトをインターネットで見ることが流行する。同僚からは上手く指導するようにと言われるが、子供達の行為を禁止することしか出来ない。大人は子供達に死の意味を教えていかなければならないのだが、教師である光一にもその方法は解らない。だがある日父の看護を通して、彼は子供達のために一つの課外授業を決意する。
原作は重松清。監督は市川準。静謐で淡々とした画面展開。死や教育・介護という重いテーマを扱いながら、何故か安堵するような雰囲気が漂う。主演はテレビの辛口コメンテーターとして知られるテリー伊藤。普段の彼からは対極ともいえる光一像。だが等身大の教師のように画面に溶け込んで違和感は無い。場面と場面の間に挟まれる雲・空・風・雨・木々・街の風景。身近な日常の風景は光一と私達の距離を縮め、いつしか自分自身の姿を重ね合わせてしまう。死は誰にでも訪れる漠然とした恐怖。生きていくことは死に向かって歩んでいくこと。死は生の終着点。ラストをどのように受け取るかは人により違うかもしれない。なぜなら私達はそれぞれ同じような重さを抱えながら、違う人生を生きているのだから。
解説 : 岩尾三千代(コミュニティシネマ/プログラムコミティ)
2005年/82 分/日本
監督 : 市川準
原作 : 重松清 『あおげば尊し』(新潮社刊『卒業』より)
音楽 : 岩代太郎
出演 : テリー伊藤 、 薬師丸ひろ子、 絵沢萠子、大倉孝二 、入江雅人、麻生美代子、加藤武
上映/イベントスケジュール
上映期間:2006年6月30日(金)〜7月2日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
6月30日(金) | 13:00〜14:22 |
あおげば尊し |
6月30日(金) | 19:00〜20:22 |
あおげば尊し |
7月1日(土) | 13:00〜14:22 |
あおげば尊し |
7月1日(土) | 16:00〜17:22 |
あおげば尊し |
7月2日(日) | 13:00〜14:22 |
あおげば尊し |
7月2日(日) | 16:00〜17:22 |
あおげば尊し |
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チケット情報
料金
当日
- 一般
- 1,000円
- any会員
- 800円
- 学生
- 800円
- any会員の学生
- 500円
- ジュニア(18歳未満)
- 500円
- 特別割引
- 500円
備考
チケットは当日券のみ。館内2階・スタジオC前の券売機でご購入ください。
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
上映期間 |
2006年6月30日(金)〜7月2日(日) |
上映作品 | 1作品 |
チケット情報 | 有料 |