シリーズ映画史を読み解く#2
勝手に逃げろ/人生
映画とはどのような発想によって
このような再現芸術として発展・定着したのか?
その100年余の過程を振り返るために、今年度の「シリーズ映画史を読み解く」では、映画における常識的な説話的展開技法を凝縮あるいは圧縮し、あえて踏み外す創意=フィルムのつくりだす持続の空間・時間に焦点を当て、映画史を読み解く一つの鍵とする。
選定コンセプト
堀家敬嗣(山口大学教育学部講師)
新しい(現代的な)映画の特徴は多々ありますが、映画独特の時間性「退屈」さもまたそのひとつと考えられます。では、「退屈」な映画とはなにか、すなわち、映画にとっての「退屈」さとはなにか、映画が「退屈」であるとはどういうことなのか。そうした問いによって、映画における古典性と近代性を隔てるものを規定していこうという試みです。
上映作品1作品
作品上映
勝手に逃げろ/人生
Sauve qui peut (La Vie)
作品上映
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勝手に逃げろ/人生
Sauve qui peut (La Vie)
ジャン=リュック・ゴダールが、ジガ・ヴェルトフ集団による文化闘争を解散し、本格的商業主義映画に復帰した記念碑的作品として有名な本作は、日本では公開が遅れ、僅かな期間公開されただけの秘境的作品となっている。英題が『SLOW MOTION』であるように、ゴダール作品群の中でも例外的にスローモーションが多用され、またソニマージュという音/映像が分離独立的な制作編集コンセプトが徹底された傑作。この後ゴダールは後期の傑作群『パッション』『カルメンという名の女』へと突き進んでいく。
1979年/フランス・スイス/90分
監督:ジャン=リュック・ゴダール
撮影:ウィリアム・ルプシャンスキー、レナート・ベルタ
音楽:ガブリエル・ヤレド
出演:イザベル・ユペール、ジャック・デュトロン、ナタリー・バイ、マルグリット・デュラス他
開催イベント
上映/イベントスケジュール
上映期間:2005年1月20日(木)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
1月20日(木) | 19:00〜20:30 |
勝手に逃げろ/人生 |
1月20日(木) | 20:30〜21:30 |
堀家敬嗣レクチャー 関連イベント |
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チケット情報
基本情報
上映期間 |
2005年1月20日(木) |
上映作品 | 1作品 |
関連イベント | 1イベント |
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