珈琲時光
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珈琲時光
小津安二郎生誕100年を記念し、台湾を代表する監督・侯孝賢が描く人間模様
小津安二郎生誕百年を記念して台湾の候孝賢が撮った現代の東京物語。フリーライターの陽子(一青窈)は、1930年代から40年代の日本作曲界の中心人物でありながら戦後完全に忘れ去られた江文也という人物を調べている。台湾の取材から戻って洗濯物を干していると、仲良しの古本屋店主肇(浅野忠信)から電話がかかってくる。映画は神田や水道橋といった東京的であっても、グローバリズムの最前線といったところからは外れた場所で陽子や肇が暮らす様を静かに丁寧に描いてゆく。陽子には台湾に恋人がいたり、妊娠していたり、両親が案じて訪ねて来たりするのだけれど、この映画はストーリーに興味はないようだ。というか、撮ってゆく間にストーリーがどんどん削ぎ落とされた映画なのかもしれない。江文也というモチーフも途中からたち切れのようになる。登場人物たちはお互いをとても大切にしているが、踏み込まない。陽子と電車の音を採取している肇の電車がすれ違うシーンが印象的だ。候孝賢は、「現実に存在し、目に見えるものを撮り、そこに潜んでいる目に見えないものを浮かび上がらせることができればと願っている」、と述べている。消えたようにみえる江文也のモチーフもどこかでしっかり響いている気がする。水道橋の駅でいくつもの電車が交差するシーン。出会いはするけれど接触はしない。それをどうみるかでこの映画の評価も別れるだろう。ちなみに東京で一人暮らしをするわたしの娘は、この映画が自分たちの生きる空気を本当に良く描いている、と大絶賛でした。台湾の人が描いている、という違和感を感じることがないのも、考えてみればすごいことだ。
解説:上野惠子 (コミュニティシネマ/プログラムコミッティ)
2003年/日本/108分
監督:侯孝賢
出演 :一青窈、浅野忠信、萩原聖人、余貴美子 小林稔侍
上映/イベントスケジュール
上映期間:2005年1月14日(金)〜16日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
1月14日(金) | 13:00〜15:48 |
珈琲時光 |
1月14日(金) | 19:00〜20:48 |
珈琲時光 |
1月15日(土) | 13:00〜14:48 |
珈琲時光 |
1月15日(土) | 16:00〜17:48 |
珈琲時光 |
1月16日(日) | 13:00〜14:48 |
珈琲時光 |
1月16日(日) | 16:00〜17:48 |
珈琲時光 |
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チケット情報
料金
当日
- 一般
- 1,000円
- any会員
- 800円
- 学生
- 800円
- any会員の学生
- 500円
- 青少年(18歳未満)
- 500円
- 特別割引
- 500円
備考
チケットは当日券のみ。館内2階・スタジオC前の券売機でご購入ください。
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
上映期間 |
2005年1月14日(金)〜16日(日) |
上映作品 | 1作品 |
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