真夏の夜の星空上映会

『ナビィの恋』で日本中を沸せた中江裕司監督、同じ沖縄を舞台にまたもやファンキーな映画を作りました。今度の主人公はとんでもなく元気な女の子です。一泊3000円のホテル、ハイビスカスは、（自称）インターナショナル三ツ星ホテル。でも客室は一つだけ。そこにはおてんばを通り越したすさまじく型破りな女の子美恵子（森下穂波）と陽気なおばぁ（平良とみ）、音楽好きのパパ（照屋政雄）、美人のママ（ 余貴美子）、黒人ハーフの兄、白人ハーフの姉（つまりみんなパパが違うのです）がチャンプルーに（ごちゃまぜに）暮らしていました。行き倒れの青年も唯一の宿泊客として住みつき、かなりにぎやかです。美恵子は子分の男の子達をひきつれて森の精霊キジムナーを探しに行ったり、アメリカのパパに会いに出かけたママと姉に代わって家の手伝いをしたりと大忙し。ある日、なかなか帰って来ないママからやっと手紙が届きました。早速パパに見せようと遠くのパイナップル畑に一人で出かけた美恵子でしたが……。
太陽と風と原色の花々、おおらかで笑いの絶えない島人（シマンチュー）達。ちゃんと神様もいたりして、まさにオキナワ満載のこの映画、是非ご家族でご覧下さい。きっと元気になりますよ。登川誠仁奏でる琉球サウンドも必聴です。
解説：小澤由己子（コミュニティシネマ／プログラムコミッティ）