雨月物語
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雨月物語
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雨月物語
巨匠・溝口健二の最高傑作!
先月上映の小津安二郎作品『東京物語』に続き、今月は溝口健二作品の登場。『西鶴一代女』『雨月物語』『山椒大夫』と3年続けてベネチア映画祭での受賞記録を作った巨匠溝口。独特の演技指導と徹底した完全主義から生まれる作品が世界をうならせました。上田秋成原作の『雨月物語』は九話の物語から成っていますがその内「蛇性の婬」「浅茅が宿」の二遍を採ってアレンジしたこの作品、妖艶な京マチコとひたむきな妻を演じる田中絹代の演技も話題になりました。戦国時代、北近江の陶工源十郎(森雅之)は作りためた焼き物を売りに妻宮木(田中絹代)、義弟藤兵衛(小沢栄)とその妻阿波(水戸光子)らと共に旅に出る。途中宮木は戦火を逃れて引き返し藤兵衛は妻を捨てて戦場にまぎれ入った。源十郎は陶器を多数注文した美女(京マチコ)にひかれてその屋敷を訪れ、思わぬ接待を受ける。妻宮木を忘れ日夜の悦楽に溺れていく源十郎。藤兵衛はどさくさにまぎれて侍になるが、遊女宿でおちぶれた妻阿波と再会する。そして源十郎は老僧に面の死相を指摘されるが……。何ともコワくて幽玄な世界。そしてこの世界を見事につくり出しているのが名カメラマンの宮川一夫。溝口はそれまでの小津に代表される細かなカット割りを嫌いワンシーン、ワンカットにこだわったのです。宮川一夫は移動クレーンを使いこのワンシーン、ワンカットの手法を完成させました。これはゴダールやトリュフォーをはじめとするヌーヴェルヴァーグ作家達強い影響を与えました。溝口の演出、役者の演技、そして卓越したカメラワークと、完成度の高い、まさに芸術品と言える名画をスクリーンで見る事ができるのは実に幸せです。
解説:小澤由己子(コミュニティシネマ/プログラムコミッティ)
1953年/日本/97分
監督:溝口健二
撮影:宮川一夫
出演:京マチ子、水戸光子、田中絹代 、森雅之
上映/イベントスケジュール
上映期間:2004年6月25日(金)〜27日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
6月25日(金) | 13:00〜14:37 |
雨月物語 |
6月25日(金) | 19:00〜20:37 |
雨月物語 |
6月26日(土) | 13:00〜14:37 |
雨月物語 |
6月26日(土) | 16:00〜17:37 |
雨月物語 |
6月27日(日) | 13:00〜14:37 |
雨月物語 |
6月27日(日) | 16:00〜17:37 |
雨月物語 |
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チケット情報
料金
当日
- 一般
- 1,000円
- any会員
- 800円
- 学生
- 800円
- any会員の学生
- 500円
- 青少年(18歳未満)
- 500円
- 特別割引
- 500円
基本情報
上映期間 |
2004年6月25日(金)〜27日(日) |
上映作品 | 1作品 |
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