東京ゴッドファーザーズ

舞台は現代の東京、主人公は3人のホームレス。元競輪選手のギン、元ドラッグ・クイーンのハナ、そして家出少女のミユキである。3人はお金はないけれど、まるで家族のように暮らしていた。クリスマスの夜、3人はゴミ捨て場で赤ちゃんを拾う。その子を「清子」と名づけ、少ない手がかりを元に親探しに奔走することになるが……。
監督は今敏。「千年女優」がアメリカでも公開され、世界中から注目されているアニメクリエーターだ。3作目となるこの作品も“アニメは子供や一部のマニアのため”でなく“大人も楽しめる良質のエンターテインメント”に仕上がってる。実写でやったとしても何の違和感もない話の展開でありながら、アニメでなくては表現できない描写を織り交ぜ､「映画を見た！」という満足感を与えてくれる。声優陣も豪華で、オカマのハナちゃん役の梅垣義明（WAHAHA本舗）などはハマリ役。音楽も「座頭市」の音楽も担当した鈴木慶一（ムーンライダーズ）と演劇や音楽ファンにも楽しめるだろう。クリスマスの夜に奇跡はやってくる。3人が拾ったエンジェルは何を届けてくれるだろうか?きっと皆さんの心にも大事な何かを届けてくれるはず。是非！家族揃って、クリスマスにこの映画を見に来て欲しいです。
解説：あんのきよみ （コミュニティシネマ／プログラムコミッティ）

同映画上映期間中、1日先着15名様に『東京ゴッドファーザーズ』ポスターをプレゼントいたします。