アタック・ナンバーハーフ

オカマのバレーボール選手がおなべの監督とチームを作って国体を目指す！？ 嘘みたいだけれど、れっきとした実話だからスゴイ。1996年にタイの国体に出場した実在のチーム“サトリーレック”がモデルである。“サトリーレック”とはタイ語で“鋼鉄の淑女”という意味。その名にふさわしく、この映画に出てくるオカマちゃんたちはパワフルでキュート。観ているだけで元気になれてしまうから不思議だ。いつも元気で明るいジュン、ジュンの親友のモン、軍隊出身のノン、ゲイであることを家族に隠しているウイット、女性にしか見えない美人なピア、唯一ノンケなチャイ。それに補欠の三つ子のオカマ、おなべの監督を加えた最強チームである。しかし、彼女たちが国体を目指す道のりは容易くはなかった。オカマということへの偏見、チーム内での仲間割れ、恋の悩み……。色々な障害を乗り越えて、前向きに元気に頑張っていく彼女たちの姿を応援せずにはいられない。ただ笑える映画というだけではなく、色々なメッセージを与えてくれる。この映画を観て、彼女たちの最強パワーを貰って欲しい。続編の「アタックナンバーハーフ2」も今年日本公開されたので、この映画を観て続きが観たいと思った方は、是非リクエストお願いします。
解説：あんのきよみ