永遠のマリア・カラス

天性の歌声で、世界一のソプラノ歌手としてオペラ界に君臨したマリア・カラス。彼女は、1923年にギリシャ系移民の子としてニューヨークで生まれ、その生涯は波乱万丈で、歌に、恋に生きる女性として名をはせました。この映画は、カラスの親しい友人でもあった「ロミオとジュリエット（1968）」等の巨匠ゼフィレッリが創作を織り交ぜ、彼女の情熱的な人柄や天才ゆえの苦しみを描き出した作品です。晩年、華やかな舞台から姿を消し、パリでひっそりと隠遁暮らしを送るマリア・カラス。美声を失い、愛する富豪オナシスを失い、失意のどん底にあった彼女の元にかつての仕事仲間が一枚の企画書を手に訪ねてくる……。出演は、カラスにトリュフォー作品等でおなじみのファニー・アルダン、ダイハード3以来悪役が多かったジェレミー・アイアンズ。おすぎも大絶賛のこの作品、映画ファンもオペラファンもお楽しみの秀作です。
解説：YCAM（コミュニティシネマ）