8人の女たち

史上初、ベルリン国際映画祭、主演女優8人全員受賞！
カトリーヌ・ドヌーブ、ファニー・アルダン、エマニュエル・ベアール、イザベル・ユペール、ヴィルジニー・ルドワイヤンなど、フランスを代表する女優が勢揃い。よくもこんな豪華なキャスティングが実現したものだと感心する。そして見事に8人の個性が際立っていて、素晴らしい作品に仕上がっている。舞台は1950年代のフランス。クリスマス・イブの朝、雪に閉ざされた大邸宅で一家の主が殺された。集まっていた家族は一転、全員が容疑者に……。容疑者である8人の女たちにはそれぞれ秘密があった……。密室で起きた殺人事件の犯人探し。ミステリー映画でもあるけれど、この映画はミュージカル映画である。といっても、本格的に唄って踊って、という感じではなく、素人がちょっと振り付けをして唄ってみました、というコミカルなもの。原色を基調とした豪華な衣装をまとい、豪華なセットでお人形さんのように唄い、踊る大女優たちの姿は必見！可愛くてゴージャスで愉快！あっと驚く展開も用意されていて、最後まで一気に観ることが出来るくらい魅力的。でも、この映画、男性の方には心構えが必要かも。……女って本当に怖い。
解説：あんのきよみ（コミュニティシネマ／プログラム・コミッティ）