会場内に設置された巨大なスクリーンには、特設ウェブサイトに投稿されたメッセージが、『Movable Type』で生成されたフォントを用いて次々と表示されている。fTime は時間とともにその形状が劣化していくため、同じメッセージを投稿したとしても、時間によってこの作品の印象は大きく異なったものとなる。また、この作品の様子は、特設ウェブサイト上でストリーミング配信されており、遠隔地からメッセージを投稿した参加者も、フォントが劣化していくプロセスを見ることができる。
会場とウェブサイト上の時間が同期しながら、変容を続けるこの作品には、ネット社会特有の時間のあり方、そして不特定のユーザー間を移行するメッセージの姿が象徴的に表現されている。
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セミトラ
プロフィール
セミトラ
アートユニット
ネットワークとリアルスペースを連動した独自のデザイン手法を開拓し、カンヌ国際広告祭、クリオ賞、One Show、New York ADC、D&ADなどの広告賞を多数受賞しているクリエイター集団「Semitransparent Design」(メンバー:田中良治、菅井俊之、柴田祐介、佐藤寛、萩原俊矢、柏木恵美子)から生まれたアートユニット。ビジュアル、プログラム、ネットワーク技術を駆使して、ウェブ、インスタレーション、写真、映像など、メディアの形態を選ばず多岐に渡るアイデアの作品を発表している。主な活動として、自ら開発した時間軸をもったフォント「tFont」を使ったインスタレーション「フラッシュを使用しない撮影は許可されています。(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]/2008年)」を発表したほか、同じく「tFont」を使った岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー[IAMAS]でのワークショップ開催、「映像作家100人2009」(ビー・エヌ・エヌ新社/09年)への映像提供などがある。
巡回情報 1件
2010年10月22日〜11月18日
セミトラ展 ウェブから生まれるデザイン
クリエイションギャラリーG8
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