本展で紹介した最新版「The EyeWriter 2.0」は、YCAMのスタッフも開発に携わっており、内蔵されたドローイング機能や、ゲームなどのコンテンツを通じて、視線を用いた芸術表現の可能性に楽しく触れることができる。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)に羅患し、全身が麻痺してしまったアメリカのグラフィティアーティスト、TEMPT1(テンプト・ワン)に再び絵を描かせようと2010年に始まったプロジェクト。アーティストやエンジニアをはじめ、世界各地の多くの参加者によって、オープンソースソフトウェアと手軽なデバイスによる、目の動きだけで絵を描く装置が開発され、現在も改良が進められている。